清里から昨日帰宅した。先週は旅のために新聞を休んだ。先々週は朝日歌壇が休みだった。したがって三週間ぶりに朝日歌壇を読む。
<一隻のボートに相乗りしてセーヌ川渡りゆく難民選手団(安中市 鬼形輝雄)>⇒馬場あき子撰:鬼形君がまた当選していた。パリオリンピックの風景だろう。
<「楽しみを老後にとっておいたバカ」バカな私は今を楽しむ(秋田市 柴田敦子)>⇒永田和宏、高野公彦共撰:「楽しみを老後にとっておくバカ」は、和田秀樹さんが本に書いていた。「いつ楽しむの」「今でしょう」。いつも「今」が一番だ。柴田さんの「今は」は「老後の今」なんだから、「今が一番」なのだ。
<一学期の抜けがらとしてTシャツを着替えて子らは夏休みに入る(奈良市 山添聖子)>⇒佐佐木幸綱撰:
<今日からは私の靴が玄関で一番小さい靴となる朝(奈良市 山添聖子)>⇒高野公彦撰:
奈良の山添さん、二首当選だ。健康も回復したようだ。よかったね。
俳壇を少し読む。
<この夏を全部持ってけ雲の峰(川越市 大野ウ冠有之介)>⇒長谷川櫂撰:
「一席。とでもいいたくなるような今年の夏」と撰者のコメントあり。