TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

合気道の日曜稽古から帰り「全人間的課題としての『受容』を考える」(大江健三郎・上田敏)を読んだ

 本日は午後から合気道の初稽古に参加した。会場は麻生中学であった。参加者は高齢者ばかり(70歳前後)の10名であった。基本に戻って正面打ちの第一教~五教までの稽古をした。HYさんとの稽古で重要な示唆を得た。第一教の受けが基本であることがよくわかった。次回の稽古では、HMさんの教えを想い起しながら稽古をしたい。

 帰宅してから、「全人間的課題としての『受容』を考える」(大江健三郎・上田 敏)を読んだ。印象に残った「ことば」を引用しておく。

 <老年期のidentityの危機と、その乗り換えということを書いた作家はあまりいない。それをかく可能性のあった人は、おそらく漱石だと思います。ところが漱石は五十歳で死んでしまつた。・・・・・絶筆の『明暗』を読みますと、老年のidentityの危機の中で書いていると感じる。どのように老年期の受容に彼が至るかという、その表現の前に死んだことは大きな不幸だっと思います。>

 漱石は50歳で亡くなったのか。いまから考えると驚くほどの若さである。『行人』という小説を高校生の時に読んだことを憶えている。ちゃんと理解して読んでいたのだろうか。『明暗』」を読んでみたい。

 最後に本日の気になる本を書いておく。

(1)『怖い日本語』(下重暁子ワニブックス、990円)
(2)『互恵で栄える生物界』(オールソン著、西田美緒子訳、築地書館、3,190円)
 「生命の基本原理は競合や闘争ではなく協力と共生である」と書いてあった。先日読んだ池澤夏樹さんの本でもダーウイニズムの「適者生存」に疑問を呈していた。「利己主義と競争進化論を超えて」という副題がついているらしい。

(3)『アドラーに学ぶ人はなぜ働くのか』(岸見一郎、KKベストセラーズ、1320円)
 「競争から降りて”人生を幸せにする”新しい仕事論」なんだって。もう読むのは遅いか?
(4)『迷うな女性外科医』(中山祐次郎、幻冬舎、600円)
 著者の中山さんはまだ若い外科医だ。『泣くな研修医』という自らの体験の本でヒットしたらしい。自らも二浪して医師になったかたのようだ。