本日は合気道の水曜日稽古の日。数日前と打って変わって寒くなった。早めに出てスポーツセンターに行った。身体が固く重く老いを少し感じる。案の定、参加者は7名と少ない。先月に加入したFさんも不参加だ。本日は、後ろ両手首、後ろ両肘取りからの各種の技の稽古をした。ひたすら力を抜いて美しい稽古を心掛けた。
稽古のあと懸案の稽古場所のことが話題になった。過去10年くらいのあいだS師範に任せきりで優先的に利用できていた麻生中学校の柔道場がこの4月(令和7年度)から借りることができなくなってしまった。そこで、川崎市教育員会学校施設開放委員会に相談して他の学校の武道場を探していた。川崎市南部のなかで、金程中学校、白鳥中学校、王禅寺中央中学校が武道場を所持しているので候補にあがった。曲折を経て王禅寺中央中学校を借りる方向で詰めてきた。そこにきて、川崎市市議会議員のYさんが麻生中学校のY教頭と直接交渉して結果として今年(令和7年度)も従来通りに使えることになったと、昨夜、S代表が20時過ぎに電話連絡してきた。川崎市の学校施設の方針として貸し出さないときめたことが、一人の議員の媒介で学校の方針が覆るのであろうか?疑問に思った。(この私の疑問は正しい判断であったと判明する)嫌な水曜日の稽古のあとであった。(記憶と記録のための日録はここまで)
本日は、読書が進んでいなので気になる新聞記事と本のことを書きたい。もう一つ気なって読み落とした新聞記事がある。1995年3月20日の「地下鉄サリン事件」を特集した記事が経時的なまとめも含めて3月19日~3月25日頃に載っていた。それを再読したいのでここにメモ書きしておく。
(1)『彼女は頭が悪いから』(姫野カホルコ、2018年)
この作家は2014年に『昭和の犬』で直木賞をとった方と知った。名前だけは聞いたことがある。表題の「頭が悪いから」は2019年に柴田錬三郎賞を受けたんだという。
本日(2025年4月2日)の「オピニオン&フォーラム」欄に、<社会に漂う「嫌な感じ」>という見出しで、姫野カホルコさんへのインタビュー記事が載っていた。読んでみた。冒頭のリードはこうだ。
<「部屋に行ったほうが悪い」「その気があったんだろう」ーーー。性暴力事件で被害者の「落ち度」が批判されるのを目にするたびに、「またか」とため息が出る。小説「彼女は頭が悪いから」でそんな社会の「嫌な感じ」を描いた姫野カホルコさんに聞いてみた。なぜ、「またか」は繰り返されるのでしょうか。>
2016年に起きた「東大生5人による他大学の女子学生への性暴力事件が、件の小説を書くきっかけになっているんだという。女性のふおが、「東大狙い」で近づいたという捉え方になっているんだという。「性被害者をたたき、大学名で人を測る、見下しされて」という見出しが「嫌な感じ」をあぶり出している。
(2)『写真が語るアイヌの近代 「見せる」「見られる」のはざま」(大坂拓、新泉社、2530円)
(3)『墳墓記』(高村薫、新潮社、2025)