TomyDaddyのブログ

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私の「医人」たちの肖像―(69)西岡久壽彌さん①と「エイズ、HIV感染予防-世界は今」~1988年2月26日(金)

(69)西岡久壽彌さん①と「エイズHIV感染予防-世界は今」~1988年2月26日(金)

 

   1988年2月26日(金)。夕刻から、日赤医療センターへ行き、エイズ感染の現況について、西岡久寿弥先生にインタビューをした。この頃には日本人のエイズ患者数が増えてきて、「対岸の火事」ではなくなっていた。
■世界130か国7万5千人を越えるエイズ患者■
●1988年2月26日:

 「エイズHIV感染₋世界は今―高い侵淫度を示すカリブ海沿岸、ワシントン、ハワイ~西岡久壽彌氏(日本赤十字社中央血液センター・副所長)」のタイトルで、取材した内容を医学界新聞・第1789号(1988年3月21日付)で紹介した。記録を遡り、その概要を再掲する。
 ―日本のエイズ患者数は、(1988年)2月19日現在で66人ですが、昨年の1月のいわゆる「神戸事件」の時が25人ですから、1年間で2.6倍になっています。西岡先生、世界のエイズ状況はどのようになっているのでしょうか。
 西岡:1987年の末までに世界161か国からWHOに報告されたエイズ患者数は130か国(または地域)75,392人に上がります。その内訳は南北アメリカが56,954例、ヨーロッパ8,775例、アフリカ8,693例、大洋州742例、アジアからは224例です。世界の80パーセント以上の国々にAIDSの大波が押し寄せていると言えます。
■新たな対応が必要な日本のエイズ
 ―西岡先生は、「AIDS発症将来予測に関する研究班」の班員の一人でもいらっしゃいますが、今後の日本のエイズの動向をどのようにみられますか。
 西岡:ご存知のようにエイズの感染ルートは、血液とsex、2つを介してに限られるわけです。血液の方は輸血、もう一つは血友病に用いられる血液凝固因子(血液製剤)ということになります。これはほとんど解決された状態ですし、輸血のチェックも日赤の血液センターで1万人近く調べましたが、今まで陽性者が22名ですから非常に低い率です。
異性間の感染に要注意■
 ―厚生省でも、今後はエイズをSTDとして捉えるべきであり、異性間の接触による感染を危惧しているようです。
 西岡:それは、その通りだと思います。医療資源を十分に活用して、今後根本的な抗ウイルス薬、あるいはワクチンができるまで、これ以上エイズが拡大しないように抑え込む努力を社会全体として続けていく必要があると思います。
エイズ日本の状況■
●1988年2月28日:

 「エイズ患者1000人突破(厚生省)―外国人も含む患者7人も確認」の見出しで、1988(昭和63)年2月28日の朝日新聞に次のような記事がある。

エイズ後天性免疫不全症候群)の患者7人、感染者30人が19日の厚生省・エイズサーベイランス委員会(委員長・塩川優一順天堂大名誉教授)で新たに確認された。この結果、わが国のエイズ患者は計66人(死亡38人)、感染者は計1016人となった。今回認定された患者、感染者の中には外国で女性から感染した男性6人がおり、うち3人は国内で数回にわたり、特殊浴場の女性と関係をもっていた。」
 上記の記事を読むとエイズで右往左往していた日本の1988年の状況がよくわかる。この年(1988年)の1月26日~28日、エイズサミット(エイズ防止世界保健担当閣僚会議)が英国政府とWHOの主催で、世界148か国の参加を得てロンドンで開かれた。
(2019.4.3)

私の「医人」たちの肖像―〔69〕西岡久壽彌さん①と「エイズHIV感染予防-世界は今」~1988年2月26日)