TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

星宿山王禅寺が子年だけの観音開帳

 星宿山王禅寺では、子年だけ「聖観音菩薩像」を開帳する。12年に一度のこの行事が今年(2020年)の4月1日~5月6日まで行われる。王禅寺は、「旧小机領三十三所観音霊場」の第二十二番札所なのだという。この三十三霊場では12年に一度だけ尊像が一斉開帳され、巡拝することができる。観音が三十三の姿に変えて人々を苦悩から救うと言われることから、三十三霊場を定めて巡拝することが平安時代から行われてきた。

 王禅寺は、旧小机三十三所の中で唯一川崎市にある。同寺は真言宗豊山派で、921年(延喜21)に開山された。庭に禅寺丸柿の原木が保存されている。王禅寺は私が三十余年住んでいた旧家のすぐ近くなので何度も訪れたことがある。境内の梅見、毎年の初詣でに行った。同寺の「聖観音菩薩像」は作者は不明だが1608年にできたものだという。近くに住んでいながらまだ本尊を拝んだことがないので行ってみたい。

 ところで、先日(23日)に、芍薬の花で有名な町田市の高蔵寺を参拝した際に「令和二年 豊山宝暦」という小冊子を頂戴した。高蔵寺も王禅寺も豊山派のお寺であった。真言宗豊山派の総本山は、奈良県桜井市長谷寺だという。長谷寺は十一面観音の霊場として広く信仰を集めまた牡丹の名所として有名なのだという。行ってみたいものだ。東京都文京区音羽護国寺豊山派の大本山で、その境内に宗派の事務を扱う宗務所がある。真言宗の開祖は弘法大師空海(774~835)である。先日登ってきた、秦野の弘法山弘法大師所縁の山だったのだろう。

〈付記〉「しらふで生きる」(町田康)を読んでから酒を飲まずに過ごしている。完璧な禁酒ではないが今日ものまなかったのでこうして本が読めてブログが書ける。「呑まなくても呑んでも人生は淋しい」町田さんの文章が頭にちらついている。