TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「なやみのるつぼー夫に小さな期待をしてしまう」を読んで思うこと

「悩みのるつぼ」という朝日新聞掲載の読者からの相談コーナーが面白い。この記事の面白さはユニークな回答者による個性的な回答である。上野千鶴子さんや車谷長吉さんらの回答が記憶に残る。人を喰ったような切り口が後で読むと至極真っ当なものであった。雑誌「週刊文春」で作家の伊集院静さんが連載していた「身の上相談」も好きで読んでいた。伊集院さんの連載は、「大人の流儀」という新書本にもなっている。購入して繰り返い読んだりもした。

 さて、本日の相談のテーマは、30歳台女性からの「夫に小さな期待をしてしまう」というものだ。
 <最近、「名もなき家事」という言葉を聞くようになりました。今の自分は、様々な場面で「名もなき家事」を探し出し、相手にそれをしてほしいと思ってしまう状態だと思います。・・・・・・どうすれば快適に小さなことを気にしないで過ごせるのでしょうか。>

 上の相談に対する回答者は、清田隆之さんという文筆業の方だ。このかた文筆業とあるが、小説家なのだろうか?回答は的確で当を得ている。
 「最初に確認しておきたいのは、相談者さんは何も悪くないということです。・・・・・夫婦は家庭の共同運営者であり、お互い能動的に参加し、できることをやり、手が空いたらサポートに回る。それがた対等な在り方です。・・・・まずは共同運営の原則を確認し、その上で家事について学んで貰う。「♯名もなき家事」をツイッターで追ってもらうのおススメです。」

 清田さんの回答はまとも過ぎて面白くないほどである。多くの家庭の夫どもは、結婚すると「家事労働」を殆どしないのである。「男子厨房にに入るを赦さず」なんて言葉があったのがそもそも間違いの元なのだ。かつては、主婦が台所という牙城をまもるために家事を独占してきた。その付けが今になって回ってきたのである。

 私は64歳で完全に定年退職して家庭に戻ってきた。戻るというのも変で、家に大抵いるようなた。妻が言うには、「私も定年にするから、これから家事労働を平等にこなして行きましょう」、ということである。

 尤もなことなので!私はこれを受け入れた。朝ごはん準備とトイレ掃除、風呂磨きは私の仕事である。しかしである。「手際がわるい。水を出しっぱなしで無駄がある。時間がかかりすぎる、等々。」事あるごとに批判がふってくるのである。40数年のあいだ家事をまわしてきた妻と64歳で家庭に戻った夫の家事労働の質に差があるのは仕方がないだろう。そのことを理解してくれない。私も上記の「相談コーナー」に相談しようかな?