TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

長谷川和夫さんのこと―認知症になった父によりそって

『父と娘の認知症日記』(中央法規出版)が出た。精神科医の長谷川和夫さん(91歳)が自ら認知症になったことを公表してからおことは既に何回か触れた。そこで、長谷川さんが伝えたメッセージで一番大きかったのは次のことだと思う。
 「昔はね、認知症というガチッと状態があって、なたらなったでそれっきりと思っていた。とんでもない間違いでした。認知症というのは決して固定した様態ではなくて、認知症とそうでない状態とは連続している。つまり行ったり来たり、なんだね」

 先日(1月28日)の朝日新聞に夕刊、標題「認知症になった父によりそって」という大きな記事が掲載されていた。長谷川さんが長年書き続けた日記を縦糸に、介護する長女まりさんの文章や写真を横糸にして、つぢられた本なんだという。

 <65歳以上の認知症の人の数は、すでに600万人以上と推計されている。「なにもわからない」という偏見が変わった転機は、2004年に京都市で開かれた国際アルツハイマ―協会の国際会議だった。国内外の認知症の人が壇上に立ち、自らの言葉で「私たちの能力を信じて」などと訴えた。以後、本人による講演や政策提言などの活動が広がっていく。>「痴呆」の名称が、「認知症」に変わったのもこの年(2004年)だった。

「いろいろ失われても、本来のよいものは消えない」これが、つよい長谷川さんからのメッセージだ。このことを私たちも知っておく必要がある。私の親しい友人のRY君も認知症になりかけていて、新宿での待ち合わせができなかった。連れ合いに言わせると私も既に危ないのだという。「あなたが認知症になったら面倒はみません」と断言されいる。前の記事で、長谷川さんが面白いことを言っていた。「毎日を楽しく過ごすために家内とはケンカしないようにしています。長谷川さんは言っている。「生きている限り生きぬきたい―」人がいいくろいうことはそういうことだろう。

 とて興味深い記事なので、概要を記憶のために採録した。