TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『日本文学盛衰史』(高橋源一郎)を読み進めていて-チョット辟易

 高橋さんの『日本文学盛衰史』を読み進めている。いま、『布団’98・女子大生の生本番』まできた。正直なところチョット辟易気味になってきた。田山花袋の「布団」を下敷きにしてアダルトビデオ制作物語という風なのである。これって何なんだと思ったのでネットで調べた。ウキペディアにこういう解説がでていた。
 <荘重な表題・装丁(墨字の表題・箱入りなど)は学術書や本格的長編を思わせるが、統一的な筋はなく、さまざま登場人物の物語を集めて構成されている。日本近代文学の文豪たちの作品や彼らの私生活に素材をとりつつ、ラップ、アダルトビデオ、伝言ダイヤル、BBSの書き込みと「祭」、たまごっち、果ては高橋自らの胃カメラ写真まで登場する、何でもありの破天荒な作品である。>
 全部読まないうちに全貌をみてしまった。この作品は、第13回伊藤整文学賞を受賞しているんだ。おまけに、この中で宮澤賢治をとりあげられなかったので、『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』を書いたのだという。なるほどそいうことなのか。いま併行して、『私生活』も読んでいるんだが、高橋さんは凄いエネルギーを持っている。ポストモダンって自由に日本語の実験をしているんだと知った。別途、読み始めた亀山郁夫さんの『新カラマーゾフの兄弟』も同じような発想から書かれたものと想像している。