TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「新型コロナウイルスと平和共存する日のために」を書いた

 

「厄除けの呪文のように唱えてるファイザーモデルナアストラメディカ(大阪市 鹿戸仁美、「朝日歌壇」より」

 

 宮坂昌之著『新型コロナ7つの謎―最新免疫学からわかった病原体の正体』を読んだ。折しも新型コロナウイルスワクチン接種が、2月17日から国内でも始まった。このワクチン接種で早く集団免疫の獲得が得られることを期待したい。現況では、首都四県で緊急事態宣言の再延長がきまり私たちは蟄居して不安と畏れに慄いている。「新型コロナウイルスに関して、『正しく理解する』ことが必要で、そうすれば『むやみにこわがるはずはないはず』と宮坂さんは強調する。”敵を知り己を知れば百戦危うからず』と孫子は言うが、ウイルスはそもそも敵ではなく人の仲間のようだ。
 「わたしたちの細胞の中にあるゲノムの一部がチギレとんだのがウイルス。だから、ウイルスは本来、わたしたちを含む大きな生命圏の一部で、完全に撲滅したり、排除したりすることはできない」と、捉えるのは分子生物学者の福岡伸一さんだ。この見地に立てば、ウイルスを正しく理解して素直に畏れ、やがて「動的平衡」を得て共存していくのが本筋であろう。宮坂さんの本は、新型コロナウイルスを正しく畏れ対応していくために有益な情報を提供してくれる必読書の一つと思う。
 以上の文章を、医学ジャーナリスト協会の「会報」に投稿した。