TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳檀と歌壇を読む

もう日曜日だ。今日は、俳壇から読んだ。

「タンメンのキャベツたっぷり文句なし」(越谷市 新井高四朗)⇒ 高山れおな選

「沈黙という会話あり水中花」(岡谷市 大島弘人)⇒稲畑汀子

花や鳥名前も知らず春惜しむ」(岐阜市 吉田章啓)⇒長谷川櫂

「万緑のポニーテールの走りさる」(静岡市 松村史基)⇒大串 章選

 俳句ってすっきりしているね。岐阜市の吉田さんの俳句がいいね。よくわかる。

 さて、今週の歌に移ろう。

<選外に入ったのさとおどければ妻は一応笑ってくれる(秋田市 佐々木義幸)>⇒永田和宏選:⇒「ハハハ!」と選者の永田さんのコメントあり。佐々木さんは、投稿が趣味なんだね。

<飛び跳ねてまた飛び跳ねて牛達は畜舎を出でて草地へ向かう(札幌市 藤林正則)>⇒馬場あき子選: 「牛の初夏の元気を人間も早く取り戻したい。」と、馬場さんがコメントしている。躍動感のある歌だね。
<われ昔空腹埋めし桑の実を子等食みおりぬ図鑑広げて(東京都 井ノ川澄夫)>⇒馬場あき子選: 作者は田舎の生まれ育ちなんだろうな。桑の実は美味しい食べ物だった。群馬の田舎では、桑の実を「どどめ」と言っていた。

<吾の知らぬ外国語しきりに飛び交へり収穫時どきのキャベツ畑に(秩父市 畠山時子)>⇒ 佐佐木幸綱

<薔薇の根の思わぬ深さ 目に見えぬところにいつも真実はある(観音寺市 篠原俊則)>⇒ 高野公彦選: 篠原さん、社会詠の専門家と思っていたら、こういう歌も詠む。これも社会詠なんだが、「薔薇の根の思わぬ深さ」が着想がよいと思う。
<優しいという字は人を憂えること教えてくれし人はい逝きたり(太田市 足立 聖)>⇒高野公彦選:むかし、「若いという字は、苦しいという字に似ているわ・・」という、歌謡曲の詩があった。それを思いだす。
<幾許’(いくばく)もな無きわが未来消えてゆくコロナ禍の世に居合わせしばかりに(福島県 平野明子)>⇒高野公彦選: この歌もよくわかるね。
<おとなしい父が賛成しないことやめておこうか黄砂が降る日(富山市 松田わこ)>⇒高野公彦選: 松田さんの父さんって立派な方なんだね。

<戸塚区が蛇で有名になったねとフランスからのメールが届く(横浜市 宮本真基子)>⇒ 永田和宏佐佐木幸綱選: この歌を二人が選んでいる。どこがよいのか? 例の大蛇の脱走事件ではないか。つまらん。

というおとで、今週の秀歌は、以下にする。明るい話題が欲しいよね。

飛び跳ねてまた飛び跳ねて牛達は畜舎を出でて草地へ向かう(札幌市 藤林正則)

毎週、朝日歌壇を読んでいるが、本当になかなか歌はつくれない。毎日がこうだ。

「ワクチンをもう打ったかが挨拶に令和の夏は変異株のごと」