TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

久し振りに「短歌」を読む

 最後まで人でいたいという夢を預かる人を介護士と呼ぶ
 (雨の子午線 中沢直人)

 久し振りに雑誌「歌壇」(5月号)を借りてきた。
 岡野弘彦さんが、巻頭作品11首「月下の故郷」を寄せていた。
「命(いのち)生きて 帰り来たりしふるさとは 人も山河も 我に冷たし」
丸谷才一大岡信 われよりも若き命を 去りゆきにけり」

 岡野弘彦さんは、相当の高齢の歌人のようだ。最近の、朝日歌壇を読むと、フクシマ原発事故のこと、コロナ禍のこと、政治家の嘘のこと、とか世相(社会)詠が多く選ばれている。岡野さんもそういう歌をよく選んでいたと思う。
 ところが、今回の11首を読むと、私のこころを詠んでいる。

 最初に引いた、中沢さんの歌は、巻頭作品20首の一つだ。こういう歌を読むと、短歌っていいなと思う。

 特集1に、わが結社の推し歌人33人競詠が載っていた。三十三人中で男性は八人だ。短歌の世界も女性上位のようだ。

 「英語では春も和泉もSPRING何だか分かるような気がする」
 (中野道雄)
 こういう歌も載っていた。やはり、短歌を読むと何かを感じる。生きる糧になる。