TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型コロナウイルス感染の抗体カクテル療法って何だ

 米国の前の大統領のトランプさんは新型コロナウイルスに感染した。しかし、4~5日の位の入院加療で戻ってきた。トランプさんは、治療のために抗体の投与をうけたとか報道されていたと思う。一度新型コロナウイルスに感染して回復した元患者の血液から抗体を採取して、新たに感染した患者に注入するのが抗体投与となるのだと素人は理解していた。

 さて、すると抗体カクテル療法って何だ。カクテルだから複数の抗体を含んだ血液を輸血するのだろうか?
 「抗体カクテル療法広がる」という大きな見出しの記事が、朝日新聞夕刊(2021年9月22日)に出ていた。興味深いので概要を記憶と記録のためにまとめる。

<抗体カクテル療法は、二つの中和抗体を合わせた点滴薬「ロナリーブ」を使う。>
 ロナリーブは、「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2種類の抗体(特定の異物にある抗原に特異的に結合して、生体内からの異物の除去を促す分子)を混ぜ合わせた医薬品であり、これらの2種類の抗体がウイルスに結合して、増殖を抑制し、重症化を予防するんだという。
 対象は、発症から7日以内の軽症から酸素投与が必要ない中等症Ⅰの患者で、一定の年齢以上で、肥満、糖尿病、慢性腎臓病、高血圧を含む心血管疾患などの、重症化リスクを一つでも抱える人だ。
 自宅療養患者の往診にも使えるようになったが、使用後24時間以内に患者に異変がないか確認できる態勢が必要なんだという。
 ロナリーブは、日本で治験は行われていないが、国内でも有効性が期待できるとして、7月に特例承認されたんだという。販売する中外製薬によると、8月21日時点で、推定5871人に投与され、49人のべ79件の副作用が報告された。発熱や血中酸素飽和度の低下など入院が延びるなど「重篤な副作用」は15人、のべ27件。死亡例ない。

 なるほど、抗体カクテル療法がどういうものかわかった。<軽症らが対象なために、「薬の効果なのか、薬と関係なく快方に向かったのか評価がつきにくい」という声もあるんだという。>
 全く、新型コロナウイル感染は困ったものだ。6月には、ファイザーのワクチンを二度打ったのだが、年始には3回目のワクチン接種が必要になるかもしれない。ともあれ、感染予防に注意をしていくしかないと痛感する。