新型コロナウイルスに感染して回復した人の体内でつくられ、再感染を防ぐことが期待される「中和抗体」が、感染から1年たっても十分にに残っていたとする研究成果を5月20日、横浜市大の研究チームが発表した。
研究チームは昨年2~4月に新型コロナウイルスに感染した21~78歳の250人を対象に、感染んから半年後と1年後の2回採血し調べた。中和抗体の残っていた割合は、感染してから半年の時点で98%、1年後の時点でも97%と、殆ど減っていなかった。
さらに、従来株の感染によってつくられた中和抗体が、英国型や南アフリカ型など四つの変異株に対しても有効かを、変異株に似せた「ウイルス用粒子」を用いる独自の技術を使って調べた。その結果、感染から半年後と1年の時点で、変異株に対しても有効な中和抗体が残っていた人の割合は、どの変異株に対しても、無症状・軽症だったひとで約7~8割に低下。一方、中等症以上の人では約9割と、従来株の場合と大きく変わらなかった。(5月21日、朝日新聞朝刊、野口憲太さんの記事より)
<変異株に似せた「ウイルス用粒子」を用いる独自の技術>って、なんだろう?
<コメント> このような研究蓄積が求められている。新型コロナウイルスは変異するので、一度感染しても、二度はかからないとは言えないようだ。しかし、中和抗体が残っていれば、再感染は防げるのではないだろうか? また、一度感染した人もワクチンを接種したほうが良いのだろうか? 興味深い記事なので、記憶と記録のために概要を纏めておいた。