TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

今年のノーベル医学生理学賞は「温度センサー」の業績なんだって

 スウエーデンのカロリンスカ医科大学は、10月4日、今年のノーベル医学生理学賞を、米国のデービッド・ジュリアス氏とアーデム・パタプティアン氏の二人に贈ると発表した。業績は「温度・触角の受容体の発見」。熱さや冷たさ、痛みなどを感じる「温度センサー」や、皮膚にかかる圧力を感じる「触覚センサー」を発見したことが評価された。
 「温度センサー」は、単に温度を感じるだけではなく、やけどや凍傷などの危険を避けるための情報を脳に伝え、命を守る役目もある。ジュリアス氏の研究チームは、1997年、唐辛子の成分「カプサイシン」に反応して、痛みを引き起こすセンサーを見つけたと報告した。これが40度を超す熱にも反応したために、温度センサーの一種であることがわかった。このセンサーは、舌などにある神経細胞にも埋め込まれている。センサーの入口は、普段は閉じているが、カプサイシンや43度以上の刺激で開く。すると、神経細胞が興奮し、熱さの情報が伝えられる。その後も、温度センサーは続々と見つかった。爽快感を出す目的で食品や入浴剤に入っているメントールや約25度以下の低温で反応するセンサーも発見された。
 パタプティアン氏はさらに、細胞の表面を細い針でつついた時に反応する「触覚センサー」を見つけ、圧力を感知することを突き止めた。このセンサーは、ものに触れたとき以外にも役立っている。たとえば、膀胱にたまった尿や、消化器官の中にある食べ物の量を感知するのにも必要だ。センサーをもたないマウスは、器管内部の空気量がわからないために、呼吸を調節できない病気になる。二人の発見をもとに、さまざまな病気の治療法の研究が進んでいるという。

 以上は、朝日新聞朝刊(2021年10月5日)より引用した。記事を読んでも、よくわからない。もっと細かい解説の記事を書いてほしい。

■受賞者の経歴■
・デービッド・ジュリアス氏:
 1955年、米国生まれ。1984年、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。現在、カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授。
・アーデム・パタプティアン氏:
 1967年、レバノン生まれ。1996年に米国カリフォルニア工科大学で博士号を取得。2000年から、米国スクリプス研究所の研究者になり、現在は教授。