「東洋のノーべル賞」阪大の岸本忠三氏が受賞

「東洋のノーべル賞」阪大・岸本氏へという新聞記事を見つけた(2020年7月30日 朝日新聞)。

 台湾が「東洋のノーベル賞」をめざして「唐奨(とうしょう)」という国際学術賞を創った。その今年のバイオ・医薬分野の賞が岸本忠三さん(大阪大学免疫学フロンティアセンター特任教授)に決まったということだ。岸本さんは81歳だが現役の研究者である。岸本さんは、阪大細胞工学センター教授、センター長、阪大総長まで歴任した。一般社会では既に定年だが岸本さんは生涯現役を貫いている。岸本さんは既にノーベル賞を貰ってもいい業績を上げていると私は思う。ノーベル賞は生前でないと授与されないので、早く受賞して欲しい。私が思っても仕方がない。ノーベル財団はどう評価しているのだろうか?ということで、「唐奨」の授賞式が、9月に台北である。賞金は、英米二人の共同受賞者と合計で5千万台湾ドル(約1億5千万円)とのことだ。ここで記憶と記録のために、岸本さんの業績をまとめておきたい。岸本さんは、インターロイキン6(IL6)の発見者だ。IL6の働きを抑える抗体医薬アクてムラ(一般名トシリズマブ)の開発につながった。

 岸本さんには1980年代に「神経内分泌免疫―軸」の座談会の収録でお世話になった。もう40年も前のことである。岸本さんの笑顔は素晴らしい、と新聞記事に掲載の写真を見て思う。4年くらい前に、東京フォーラムで開かれた、確か北里大学主催の講演会に参加して、大村智さんと岸本忠三さんの講演を拝聴したことがあった。学問の道に一筋に進んできたかたの話は真に爽やかである。大村さん、岸本さんの講演を聞いて痛感した。