TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ヒトゲノム残り8%も完全解読の記事を読んでの感想

 「ヒトゲノム残り8%も完全解読」
えー、こんな大きなニュースが何で文化面の下に載っているんだよ。この記事が載っていたのは、朝日新聞朝刊(2022年5月3日)だ。野口憲太さんという記者の署名記事だ。ゲノム「完全解読」が表紙を飾った米国の科学雑誌サイエンスを解説した記事のようだ。医科学の専門家がコメントしてもいいような問題ではないのか。記事には「完了宣言」から20年、米研究所などが報告、との副題もついている。結局は、ヒトゲノムの解読ができても、「人間とはなにか」が解明されたわけではないのだ。「約30億塩基対の人間のゲノム」が解明されたとは言って、人間の病気とかが解明されたわけではないのだ。考えてみれば全てが遺伝子ゲノムでわかってしまうのならば、それはれでつまらんかもしれない。ともあれこの記事は等閑視できない。概要を引用してまとめておきたい。

<人間のゲノムを解読する「ヒトゲノムプロジェクト」は1990年に立ち上がり、2003年に「解読完了」が宣言された。>
 ここまではブログでもフォローして記述してきた。
 <プロジェクトでは、長大なDNAを短い配列に切り刻んで配列を読んだ。しかし、ゲノムには、同じ配列が何十、何百と繰り返されている部分があり、当時の手法ではこの部分が読めない「空白」になった。>
 ところが今回、次のような進展があったのだという。
 <今回、米国立ヒトゲノム研究所などのチームは、一度に最大100万塩基読めて多少精度の落ちる機器と、2万塩基程読めて制度が非常に高い機器を組み合わせてて使った。最後は手作業で修正して、8%を含む全DNA配列を読むことに成功した。>
遺伝子候補2千個 病気や進化を探る
 <「完全解読」で、新たに何が分かったのか。チームの分析では、遺伝子の候補が新たに約2千個みつかり、その99個はたんぱく質をつくるものと予測された。今まで知られていなかった生命活動を担っている可能性がある。>

 ⇒<コメント>上記の記事を読んでも、隔靴掻痒の感じがする。ヒトの全遺伝子画」解読されたと言っても、たして「人間とはなにか」は分かっていないのだと知った。「そう簡単にわかってたまるかの」の気もする。野口さんの記事ではもの足りない。もう少し、詳しい解説論文んがを読みたい。福岡伸一さんの出番ですよ。