TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

11月19日は「国際男性デー」なんだって―「男らしい」って何だ

 11月19日は、国際男性デーなんだって! 「子どもの日」があるのは知っていたが、「女性デー」もあるんだろうか?

 さて、「男性デー」の本日の朝日新聞夕刊に<「弱者男性」受けとめる社会に>という見出しの興味深い記事が載っていた。昔から、「男らしい」という言葉や、「ますらお」という言葉もある。何れも、雄々しいとか、強いとかの形容であろう。
 件の記事は、こう書いてある。

<「弱者男性」という言葉がSNSを中心に2010年代から盛んに使われるようになりました。女性や性的少数者の権利が尊重される風潮の中で、「強者」とされる男性の中にも自分たちのような「弱者」性をもつ男性がいるのに、ないがしろにされている。なぜ女性ばかりが助けられ、じぶんたちのような不遇な男性は同情されないのか。そういった矛盾への意義申し立てなのだと思います。>

 こう述べる(聞き手の伊木緑さんがインタビュ―してまとめた)のは、文芸評論家の藤田直哉さん(日本映画大‣准教授)だ。弱者男性とは、非正規雇用などで収入が少ない、コミュニケーションが苦手、女性に持てないという特徴があり、就職氷河期の世代が目立つよjうにもいえるんだって。
 上のような記述を読むと、私の若いころと全く同じだと思う。団塊の世代のわたしたちの場合は、幸いにというかの本が、第二次世界大戦から四半世紀(25年)復興に向けて世の中が動いていたので、なんとか正規雇用の職を得ることができた。とはいえ、コムにケーション能力に欠けて、これといった特技もなく、楽器が一つひけるわけではなくて、「弱者男性」の典型であった。
 <「結婚して子どもをつくる」というのは成功した人生の象徴です。でも、彼らは収入や地位が低く、女性からも相手にされない。自分の子孫を残せないことが「自分の人生は失敗だった」という絶望につながるのだと思います。>
 こういう記述は、他人(ひと)毎とは思えない。私が結婚出来てK共まで持てたのは奇跡に近いのかもしれない。
<近年、「インセル」(Involuntary Celibate=不本意な禁欲主義者、俗に言う「非モテ」)が自暴自棄になって起こす無差別殺人などの犯罪が世界的な問題です。>
 たしかに、へんな事件がときどき起こる。「ひとを殺して死刑になりたかった」なんて言われて犠牲になったらたまったものではないが・・。
 <これまで、自己責任、努力不足などとみなされ、多くの人々が彼らの存在を否認してきたことが大きな問題です。・・・・まずは、彼らを知り、声に耳を傾け、その存在を受容することです。・・・>

 興味深く、かつ難しい問題を取り上げた記事を読んだ。「男性をいきづらい」を考える」というテーマの記事なんだが・・・。75歳の爺さんも、必死にここまで生きて来たんだが・・・。