今日も朝日歌壇と俳壇を読んだ。
<安倍さんの妻も悲しいだろと言ふ赤木さんの妻無念を語る(茨木市 瀬川幸子)>⇒佐佐木幸綱選:
<4回目のワクチンを終えて実験のように自分を観察している(富山市 松田わこ)>⇒佐佐木幸綱選:松田わこさん、自分の歌のスタイルが出来ているんだね。
<大臣も国会議員も仕事中居眠ることができる生業(なりわい)(観音寺市 篠原俊則)>⇒高野公彦選: <これが、「聞いてる振りをする力」のある人々> と選者のコメントあり。つまらん歌ではないかな、と私は思う。大臣って、そんなにだらしがないの?
<来世でも一緒になろうと約束の夫よトイレの電気は消して(酒田市 富田光子)>⇒永田和宏選: 富田さん、夫さんがダラシガないなんて怒らないで欲しい。
<片すみに寄せられ売らるる理由ありのりんごが先にはけてゆきたり(宇都宮市 手塚 清)>⇒馬場あき子選:
こころに響く歌が少ないような気がする。世相が暗いのかな。下の歌が気にいった。
<雪近し新たに買いし長靴が直立不動で玄関に待つ(豊岡市 玉岡尚士)⇒佐佐木幸綱選:
次に、俳壇を読む。
<寄せ鍋や酒は地酒と決めてをり(糸魚川市 砂山泰彦)>⇒大串 章選:
<九十歳ふるさとの山みな眠る(新座市 丸山厳子)>⇒長谷川櫂選:「九十歳の境地とは。冬の山々に囲まれて」と選者のコメントあり。