TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 歌の詠めない私が毎週「歌壇」と「俳壇」を読んでいる

 今週も「歌壇」から読む。ウクライナの戦争、トルコ、シリアの大地震の災害。12年目の「3.11」が来ても故郷から当く離れて生活を強いられている多くの人たち。この12年間は私にとって期せずして「退職後」の12年だった。病院通いが仕事のような生活だが家内Yのリハビリ散歩に付き合いながら生きてきた。かくなるうえは生きて生きて一人になるまで生きたい。気の利かないダメな夫の私が長生きして見送るのが礼儀というか義務だと思う。そのために酒に逃げるのをやめて生きなければならない。合気道が上手くなれば多分私は生きて読んでいけるだろう。

 <手のひらにそっと乗せたくなるような小さく白い島の灯台(八尾市 水野一也)>
 <五個入りのクリームパンとあんぱんを交換したい二個づつ君と(川崎市 小暮里紗)>⇒ 永田和宏選:
 永田さんの選んだ歌を引いた。コメントはこうだ。「水野さん、そつと包みたいような優しい景。小暮さん、いいなあ、こんな恋の歌。一つ余るけど。」歌人の永田さんは、とても心のやさしい人のようだ。永田さんだっって、河野裕子さんと「恋の歌」を交わしているではないか!今年の新年の歌会始の記事の中に、昨年亡くなった歌人の篠弘さんに代わって、永田さんが皇室の歌指導者(御用係とかいう?)の後任に就任されたと載っていた。

 <節分の豆の散らばる家の前昨夜の鬼が出勤していく(つくば市 山瀬佳代子)>⇒
馬場あき子、高野公彦共選:
 退職して毎日のように家にいると出勤していった日々が懐かしい。平凡に生きるとはそういうことだろう。結婚した時「平凡に汗流し日々夕膳に」という句を、家内の友人の父親(教師だったひと)からいただいた。いまはその意味がよくわかる。

 <トゲトゲも苦みも辛みも持たぬゆえジャガイモが芽にためたるソラニン新潟市 太田千鶴子)>⇒佐々木幸綱選:
 こういう日常を詠む歌もあるんだと感心した。

四十雀(しじゅうから)の会話のような囀りに空どこまでも晴れて立春相模原市 石井裕乃)>⇒高野公彦選:

 今週も私の押し歌には、「世相歌」を選ばなかった。
 「俳句」はこれを選んだ。

 <春一番畑の中の小学校(所沢市 岡部泉)>⇒大串章選:
 私は群馬県多野郡吉井町立入野中学校を今から61年前に卒業した。小山の上にある中学校だった。その中学校の同窓会から「解散通知」が先日に届いた。もうみんな同窓会どころではなく、コロナもあるので、もう一同で会わずにこの世にさらばの年代になったと理解できる。