TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日俳壇と朝日歌壇を今日も読む

 孫が三カ月ぶりにやってきた。お祖母ちゃん(家内)はひたすらご馳走を作って食べさせた。昼は牡丹餅、夜は混ぜご飯だった。
 さて、今週も朝日俳壇、歌壇を読む。

<方言も旅のたのしみ山笑う(大阪市 大塚俊雄)>⇒大串章選:

<自画像を描いて小二へ進級す(小城市 福地子道)>⇒高山れおな選:
 「自画像の語がほほえましくも効果的」と高山さんのコメントあり。それにしても、保育園や幼稚園、小学生の自画像、「ぼくのわたしのお父さん、お母さん」とかの絵は何であんなに上手なんだろうか?不思議に思う。おおむかし、次女が「私のお父さん」といって書いた私の顔が、不細工でそっくりだったので驚いたことがある。暫く保存しておいたほどだ。

春闘や死語と化したるストライキ大阪市 眞砂卓三)>⇒長谷川櫂選:
 「その昔、交通ゼネストなるものもあった。すっかり様変わり。」と選者がコメントしている。そういえば、昔といっても30年も前か、春になると、交通機関が「遵法闘争」とか言って、「遅れる」のいが春の風物だった。

 俳壇と歌壇の真ん中に、「俳句時評」という囲み記事(コラム)がある。今週は、阪西敦子さんという俳人が、「今に生かす先達の作品」というエッセイを書いている。

『教科書に出てくる歌人俳人事典』(丸善出版)という本を紹介していた。この本は、俳句の歴史に沿って、学校教科書に登場する作家を中心に紹介する本だという。芭蕉も、蕪村も教科書に昔のっていて知った。興味深い本だ。
 <こぼれては風拾ひ行(ゆくちどり)かな>は、江戸中期の俳人・加賀千代女の句。この句を解説した俳人の浅川芳直は鳴き声を詠むことの多かった衛(ちどり)の、声でなくかわいらしい動きに着目した点に句の魅力を見出す。・・・・>
 うえのように阪西さんが解説している。俳句はいつ頃から始まった「短詩」なんだろう。

 さて、今週も歌壇を読むと、ウクライナ、「週刊朝日」の休館の歌が多かった。

<「新平家」取り合い読みし兄姉逝きて「週刊朝日」休刊となる(藤沢市 藤田勢津子)>⇒佐佐木幸綱永田和宏共選:
 「新平家」って、「週刊朝日」に連載されていたのだろうか?調べたら、吉川英治の「新・平家物語」は、1950年~1957年まで「週刊朝日」に連載されたんだとういう。1947年生まれの私は知らない。教養がないんだな。

<原宿のフルーツパーラー行列に慣れてる顔で私も並ぶ(富山市 松田梨子)>⇒高野公彦、馬場あき子共選:
 富山の松田さん、わこさん(お姉さんだっけ)と一緒に東京旅行にきたんだね。
<ゆっくりと行こうぜと語りかけてくるスカイツリーから見る隅田川富山市 松田わこ)>⇒高野公彦選:

 富山の松田さん姉妹は、もう有名な歌人の域だね。「俵まち」さんの系譜の日常化ℋ人だと思う。そのうちに、恋のうたなんか歌うのだろう・・・。読んでみたい。

<月曜日妻がリハビリに通う日は男やもめの疑似体験日(豊前市 川口辰雄)>⇒高野公彦選:
 川口さん、「男やもめ」たって、食事の準備くらいして奥さんを待っていたのでは?

<笑うの字人の笑ったかおに見えぼくはノートにたくさんかいた(東京都府中市 中安桐也)>⇒永田和宏、高野公彦選:

 この中安さんの歌はとても面白い。子どもさんのうただろうか?

<ささげご飯炊けば思わぬ桜色花見に早い寒(かん)のうれしさ(飯田市 草田礼子)>⇒馬場あき子選:
 馬場さんの今週えらんだ歌は、戦争のうたが多かったので、そうでない草田さんの歌を引用した。こういう、平和な日常が欲しいんだよね、本当は。

<花なんか興味の欠片(かけら)もない奴が今日花々に囲まれて眠る(五所川原市 戸沢大二郎)>永田和宏選:

 戸沢さんの歌今週の一押しにする。戸沢さんも、常連当選者の方だ。