TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

短歌って人の一生を変えるのか?―元NHKディレクターの歌人 奥田亡羊さん、の喚起された

 奥田亡羊さんって、本名なんだろうか? 本名だとしたら凄い名前だ。
今日(2023年4月5日)の朝日新聞長官の「ひと」欄に、<中年男や高校生の歌を詠む元NHKディレクター 奥田亡羊(ぼうよう)さん、55歳>というコラム記事が載っていた。驚いたので、記憶と記録のために書いておく。

<「過去を引きずる中年男」を主題にした短歌が、一部の年配ファンに熱烈に支持される。

 〔脱ぎ捨てた服のかたちに疲れても俺が求めるお前になるな〕
 元NHKディレクター。歌人佐佐木幸綱さんのラジオ番組製作をきっかけに佐々木さん主催の「心の花」の会員に。一瞬一瞬を切り取る短歌の臨場感と緊張感にのめり込み、本業にするため約10年務めたNHKをやめた。>

 こんな人がいるんだ。NHKには入るのも大変だが、やめる決断も・・・大変。家族は生活はどうなる・・・?

 <フリーで番組制作を手伝ったり、美術館で働いたり。歌を中心にした生活を送るなかで2008年、第1歌集「亡羊」で現代歌人協会賞を受けた。50歳を超えた18年には中年男を取り上げた第2歌集「男歌男」で斬新な作品に贈られる前川佐美雄を受賞した。>

 なるほど、こういう歌の作り方もあるのか。驚いた。最近の朝日歌壇の歌は、実は面白くない。ウクライナの歌が多すぎる。

<人と会い、読者に語りかけ、読者が受け取って歌が出来る。ひとりでも、「明日を生きよう」と思ってくれる歌がつくれれば本望だ。>

 奥田さんの、歌のスタンスはそれでいいのだが・・・。歌はそのひとの魂の叫びではなかったのだろうか?和歌山牧水も、石川啄木も、与謝野晶子も・・。「読者にかたりかけ」って、という歌作りもあるのか、と再認識した。

 自分の日常、例えば、合気道の稽古,庭の野菜の世話をテーマにして、歌を作ってもいいのだな・・・。