TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『疼(うずく)人』(松井久子)を読み終えたーこれは大人のメルヘンだね

 本日は、2カ月ぶりの糖尿病代謝内科(東大病院)受診日であった。朝6時6分に自然に目覚めて、バナナとパンとトマトとリンゴとヨーグルトとコーヒーで簡単な朝飯をすませて、6時50分に家を出た。
 さて、『疼(うずく)人』(松井久子)を昨晩から読み始めていたのを持参した。往路の小田急線と大江戸線で少し読んで、復路の小田急線でさらに読み継いで読了した。まいったねこの本は。「大人のメルヘン」だった。この本を2021年に松井さんは出して、昨年(2022年)に『最後の人』という今度はご自身がモデルのような事実のような75歳と88歳の老人の恋愛を描いた本を出した。その直後にその方と結婚をしたのだ。インターネットで調べてみた。「婦人公論。JP」に次のような記事が載っている。

  <松井久子「運命の人は89歳、76歳で結婚を決意。>
 「最初の結婚は夫のDVで破綻、今度は介護も引き受ける覚悟で」と書いてあったので、松井さんは結婚していたことがあったのだ。

 <初の小説「疼くひと」で70代の性愛を描いた松井久子さん。本の刊行から半年もたたぬうちに自身「奇跡」も思える予期せぬ出会いがあり、2022年夏に思想史家の子安宣邦さんと婚姻届けを出しました。初対面から1年を経ずしての決断。その理由はーー。婚姻届けを出したのは、手術の同意書にサインできるのは家族だけだから」ということなんだという。>
 すごいね。こんなことを言っている。
 <私には親の介護をきょうだいに任せてしまったという負い目があって、人としてやり残していることがあるような気がしていた。それも真実なのだけれど、彼と出会えたことは奇跡としかいいようのない。「天からのご褒美」だと感謝しています。>

 なんだい?これは。人間の出会いってこんなことあるの。『疼(うずく)人』を書いたのは、「映画をつくるよりも、小説を書いてみたら?小説は個人プレイ。コストがかかりません」と上野千鶴子さんが勧めてくれたからだという。
 もしかしたら思想史家の子安宣邦さんと婚姻届けを出したのも、上野千鶴子さんに相談して「私も最後は色川大吉さんと婚姻届けを出して最後まで面倒を見たのよ。あなたもそうしたら・・・」って奨められたのではないだろうか?「お一人さま教祖」それはないぜよ、と言いません。