TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 気になる本『家系系図の入門』(太田亮著・丹羽基二編、東洋書院)のこと

 『家系系図の入門』(太田亮著・丹羽基二編、東洋書院)という本は、義父TTから依頼されて私が注文して購入したと思う。この本は、TT亡き後に私が保管しており、書棚で時折わたしを睨んでいた。今回、『もう一つの維新史ー長崎・大村藩の場合(外山幹夫)』を読みながら、TTの作成した富永家系図を見つけて読んだ。その際に、上記の本の存在を想い起した。書棚から抜き出してみると、1967年初版発行で、増補1刷が1995年の発行で、定価は8000円である。高価な本である。義父TTはこの本を何故、どういう意図で購入したのだろうか。ぱらぱらと捲ってみると「肥前大村家」と赤ペンで記入したメモが入っていた。そのメモを挿入したページには、次の記載に赤色の傍線が引かれていた。

肥前大村家は同国有馬家と同じく家紋で会って、両家代々純の字を通字とし、そうして共に藤原氏を称し、純友後裔となっている。それでいて両家が同族であることをかってあやしんだ人のいることを聞かない。・・・云々。>

 このメモの存在をみると、義父TT氏はこの本を読んだのだろう。この本の成り立ちは、ちょっと複雑だ。太田亮さんが書いた本を、その弟子筋の丹羽基二さんが、まとめ直した本なのだ。序の次に、「太田 亮先生の想い出」という一文を丹羽さんが描いている。それにはこうある。

「近代が生んだ偉大な姓氏・系譜学者太田亮先生については、あまり知られていない。だが、わたしは小学生の頃、ぐうぜんにその本にふれて不思議な人がいるものだと思っていた。著作の『姓氏家系辞書』の中にわたしの苗字解説があってからずっと記憶をはなれない。今からもう六五年も前になる。」

 大部な本なので読み通せるかどうかは分からない。今回、「序説」のみに眼を通した。記憶と記録のためにここに記述した。