TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 今日も生ききる八月の良き日」 ~ 中井久夫さんの仕事について

 毎朝新聞を取りに玄関に行く。
 「折々のことばー鷲田清一 を読む」 
 毎回このコラムを読むと酷いと思う。余りにテーマが多岐にわたり私的でピンとこない。こんなコラムに原稿料を新聞社は支払っているのかと思う。うーん、なるほどと共感することも勿論あるが、、。今日の記事は面白い。

 <Tastes differ.  (ことわざ)

 直訳すレれば「好みは人それぞれ」だが、英和辞典を引くと「蓼喰う虫も好き好き」とか「十人十色」とかある。この落差と飛躍に驚愕し、翻訳が好きになったと、翻訳家の土屋京子は言う。翻訳は言語から言語へ「跳ぶ」仕事。・・・・・駒井稔編著『私が本からもらったもの翻訳者の読書論』でのインタビューから。 22.8.10>

 このコラムってなんなんだろう。自分の読んだ本、雑誌、あるいはSNSの記事からも、「これ」と思ったものを解説してコラムの記事にしている。それを新聞の読者が読む。

  ま、いいかと思うしかない。

 

 毎日、『城田俊 ハザールー幻の騎馬民族』のゲラの素読を行っている。
 期限500年~1000年頃に、ユーラシアのカスピ海の近辺にハザールという騎馬民族の国があった。それが今はないのだが、上書は、「幻となった騎馬民族ハザール」をめぐる物語である。ロシア語、中国語、英語、そのほか世界のあらゆる(なのだろうか)文献を渉猟した物語である。これは、もともとはロシア語(文法)教師であった城田俊さんが余技で始めた読書の総決算の本である。もしかしたら、後世に残る本なるのかもしれない。それにしても、文体が硬い。読者をえられるだろうか?だが、貴重な仕事であることはわかる。いわばその人の業のようなものだろう。

 さて、今日も例によって、気になる本を探してみた

(1)雑誌「精神科治療学」(第38巻3号、3190円) 

 星和書店が、雑誌「精神科治療学」(第38巻3号、3190円)で、またま中井久夫さんの特集をやっている。中井久夫さんは、「精神科治療学」のを発表の母体にしていたのだろう。医学書院の「精神医学」は内村裕之を原点とした東大精神医学教室を母体としていたので、中井久夫さんは若い頃は書いていなかった。晩年びなって、「ケアをひらくシリーズ」の白石さんが、中井さんに書いて貰う形で医学書院の雑誌や本にも書くようになった。

 上掲の「精神科治療学」の特集テーマは、「中井久夫の臨床と理論」というものだ。概要をしるために広告から書ておきたい。

 <昨年、中井久夫神戸大学名誉教授)がこの世を去った。統合失調症寛解過程論や風景構成法等、わが国の精神医学・医療に残した功績は計り知れない。さらに現代ギリシャ詩の翻訳も手がけるなど、日本を代表する「知の巨人」の一人。本特集は、中井久夫氏と関わりのあった方々が、それぞれの角度から中井久夫を描出。そこから浮かび上がる中井久夫の臨床姿勢に新たな学びを得られる特集。>

 この雑誌の広告は前にも読んだかもしれない。買うか借りるか?でも図書館にはないだろう。

(2)『老いを愛ずる—生命誌からのメッセージ』(中村桂子中央公論、902円)

 この広告も二度目だ。80歳でたどりついてた「これでいいのだ」なんだって。大昔、30年くらい前に、岡田節人さんのからみで原稿依頼をしようとしrたら、ケンモホロロに断られた苦い経験が記憶にある。いいこと書いているのかな?

(3)『ウクライナ戦争の嘘』(佐藤優、手嶋隆一、中央公論、968円)

 「この戦争で利益を得ているのは誰か?」と書いてある。誰なんだ?ウクライナとロシアの戦争はNATO各国がウクライナに武器を援助しているんだから、もはやNATOとロシアの戦争に内実はなっている。「どうするロシア、プーチン」という気がしている。