師走だというのに暖かい日曜日の午後、合気道の稽古に参加した。いつものスポーツセンター武道場がとれないので近隣の麻生中学の柔道場を借りての稽古だ。麻生中学の道場は剣道場(板の間)と共用なので自分たちで畳を敷いて柔道場に模様変えをする。本日は肩取りからの各種技の稽古をした。捌く際に強く手で払うようにしてはならない。優しく受けて撫ぜるようにながして次の技に入るのである。HYさんとの稽古で何気ないコメントが気づきにつながった。
帰宅して朝日歌壇を読んだのだが戦争の蔭が覆っていて世相歌が暗い。
<あなたかもあなたの子かも病院の床に転がされている赤子(春日井市 伊藤紀美子)>⇒馬場あき子撰:
<モーゼなき出エジプト記見るが如ガザ退避する民の列行く(東京都 中島加略人)>⇒馬場あき子撰:
<焼酎をストローで飲む父凄し手は震えるも眼(まなこ)は座る(熊本市 守田くみ)>⇒佐佐木幸綱撰:
この歌の「父」って何だ。歌い手は懐かしんでいるのかいないのか?
<柿を取る空の青さに深入りし一個一個えお大切に取る(熊谷市 内野修)>⇒高野公彦撰:
<落葉するときも落葉したあとも風に従うしかない落葉(館林市 阿部芳夫)>⇒永田和宏撰:
戦争の歌ではないのを高野さんと永田さんの撰歌から選んでみた。
次に朝日俳壇を読む。
<山眠るひもじくて熊ねむられず(冨士宮市 渡邊春生)>⇒長谷川櫂撰」
最近の熊が民家近くに出没を詠んだんだね。
<どこかが掘られている寒い東京(熊本市 右田捷明)>⇒長谷川櫂、高山れおな: 二人が選んでいた。東京は「どこか掘られている」というより上へ上へと伸びているんではないかな?
俳句も短歌もなかなか詠めないね。
本日、虫食いだらけのキャベツと白菜、葱をとった。
冬野菜ワイルドなれど味豊か