TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 新百合ヶ丘総合病院の糖尿病代謝内科を初受診して小田原経由で伊豆高原にやってきた日に『半生の記』(松本清張)を読み終えた

 松本清張は41歳で初めての小説『西郷札』が1951年に週刊朝日の懸賞小説で第三席と評価された。それをきっかけとして、1952年に三田文学木々高太郎の勧めで三田文学に『記憶」と『或る「小倉日記」伝』を発表した。三作目の『或る「小倉日記」伝』は直木賞候補になったがのちに芥川賞候補に廻され選考委員の一人であった坂口安吾から激賞され芥川賞を受賞した。43歳のときであった。同じ頃に朝日新聞東京本社に転勤になった。まるで小説のような物語りだ。
 俄然、松本清張に関心が深まった。41歳から書き始め82歳まで書いて亡くなった。人間は何時からでも歩み出せば「こうありたい自分」に接近できるということの証であろう。