TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 これは実話なのだろうか?『僕は、死なない』(刀根 健)を読んでいる ~ 不思議な本だ

 これは実話なのだろうか?『僕は、死なない』(刀根 健)を読んでいる ~ 不思議な本だ。 ステージ4の肺がんから始まり、肝臓、身体中の骨、脳にまで転移した癌が本当に治るものなのか信じられない。刀根さんの場合は、ALK遺伝子があった特殊なタイプのようっだ。
 ALKとは分化リンパキナーゼ(anaplastic lymphoma kinase )の略称で細胞の増殖にかかわっている。正常な状態では、ALKは必要に応じて細胞分裂をうながし、細胞が異常に増殖するすることはない。ALK遺伝子が何らかのきっかけで別の遺伝子と融合してしまうと、ALK融合遺伝子という異常な遺伝子になり、ALK融合タンパクがつくられるようになる。この融合タンパクが細胞の異常な増殖を引き起こし、がんが発生する。
 このALK遺伝子をもった癌には、分子標的薬であるアレンサが効く。刀根さんの場合はアレンサが劇的に効いた稀な例のようなのだ。

 続く