TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

売れぬなら・・・


 昨日は「街の本屋が消えた・・・」のテーマで思いを述べた。
 本日の朝日新聞の夕刊に「本―売れぬなら・・・」という記事がでていた。その記事には、東京の「ミシマ社」の社長自らが京都にある同社の京都オフィスの面々と大阪梅田にある紀伊国屋書店梅田本店で声を張り上げて販売宣伝をする光景が紹介されていた。
 少し前には北海道砂川市にある岩田書店の「一万円選書」のことがテレビで紹介されていた。これは、読者から本についてのアンケートによる質問事項を記入して貰い、その情報をもとにして岩田徹さん(社長)が1万円分の本を選書して送ってくれる。この「一万円選書」は大当たりして成功しているのだという。
 田舎生まれで田舎育ちの高校生の私は「参考書を買うから」と言って親からお金をせしめて文庫本を買ったりした。それがあるときバレて小説なんか買うんなら金はやらないとさし止めになった。ボロの国語辞典がただ1冊あるだけの家だった。少年のGには本ならなんでもよかった。その頃の農家に配布されていた『家の光』という雑誌(今もあるのだろうか?)や放置されていた『オール読物』(これは昭和30年代にあったのだ、創刊はいつなんだろう?)も隅から隅まで読んだ。本だけが好きで本屋に仕事を得て老境に達したGにとって紙の本が消えてしまうのは淋しい。いや紙の本はパソコンの時代になっても消えはしないだろう。人間が人間として生き残るために残ってい行くのだと思う。
〈補足〉本の販売額はこの10年で1兆円超減っている。出版科学研究所によると昨年の紙の出版物の推定販売金額は、1兆3701億円で10年連続で前年を下回っているのだという。