「ひとはただ生きるのではなくより善く生きることが大切なのだ」という文章を読んで、「そうなのか!」と思った。10年くらい前に雑誌「
新潮45」に
池田晶子という哲学者と
陸田真志という死刑囚の往復書簡が連載されていて時々読んでいた。その中で
池田晶子さんが上に紹介した趣旨をどこかで書いていたような気がする。
「若い美人の哲学者がいるんだ」と、Gは感心した。池田さんに会ったこともないし写真も見たこともないのだが勝手に美しい人なのだろうと、想像した。
陸田真志さんはチョットしたことから複数の人を殺してしまった。上記の往復書簡を読むと、陸田さんは残された日々を善く生きなおしたのではなかったろうか? 獄中で万巻の書を読み自らも多くの著書を残した
永山則夫元死刑囚も獄中で善く生きたのではないかと思う。永山さんも陸田さんも死刑が執行されてこの世にはもういない。そして
池田晶子さんも若くして(40歳になるかならないかくらい?)で2007年に早世された。
先日、久しぶりに多摩センターの
丸善に行った折に
池田晶子『14歳からの哲学』が平積みされて売られているのを目にした。よく読まれているのだろう。いまさら71歳が「善く生きる」もないだろうと言われそうだが、このブログは自らの日々を見つめなおすよい機会にはなりそうだ。