TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「孤独」のすゝめ(文藝春秋)特集を読んでの雑感!

 文藝春秋12月号が゛”「孤独」のすゝめ”という特集を組んでいる。特集のキャッチコピーは”人生百年時代の「極上の処方箋」”となっている。特集は次の4本からなる。五木寛之:「ひとりで死ぬことの」の幸福論、下重暁子:「群れない時間」を過ごすための十冊、久住昌之×酒井順子:「孤独のグルメ」流「ひとりメシ」入門、野村克也×垣副添忠生:「妻を亡くすとみじめなもので・・・・・」。
 読んでみると、「孤独」のすすめ」ではなくて、「孤独で苦しまないための考え方」、あるいは「私たちはこうして孤独を克服したり乗り越えたりしています」というものだ。少し前に五木寛之さんの「孤独のすすめ―人生後半の生き方」(中公新書)を買い求め読んで「なるほどな」と思っていた。同じテーマで同じ人の文章なのだから同じことが書いてある。要は人間は一人で生まれて一人で死んでいくのだから孤独なんてあたりまえのことだから開き直って孤独を楽しむつもりで生きましょう、という論旨である。幾つかの五木さんのエッセー等を読むと、五木さんは「自然体」を大事にされている人だ。ほとんど髪の毛を洗わないという。それでいて86歳の現在も写真で見る限りふさふさとした黒髪を今も保たれている。次のようにも書いている。”昔からの私の楽しみの一つに「養生」というものがありあます。できるだけ病院の世話にならず、健康を自分でコントロールしていくことが「養生」で、いわゆる「健康法」とは似て非なるもののような気がしています。五木さんより十五歳も若いのに病院のお世話になりっ放しの私だが考え方には同感である。最近は「断捨離」とか「「終活のすすめ」とかが流行りである。物を捨てられない私は次の文章を読んで安堵した。「私は断捨離やミニマリズムといった考え方には反対です。・・・・・一見ガラクタのようなものでも、多くのモノに囲まれて生きていく方が、絶対に幸せなのではないか。」