(8) 「私のC型肝炎物語」 第5章： MSD社の治験に参加― 治験服薬は順調に推移したが・・・！
本日から治験服薬8～9週目である。治療は順調に推移した。これで完治できるならばこんな良いことはない。一方、義母のHTさんは感染症での入院から施設に戻ったが厳しい暮らしを送っていた。そのころ私たちは、2014年4月に同じ市内「はるひ野」に転居したばかりだったので、旧居の整理をしながら過ごしていた。
■服薬8～9週目■
- 2015年6月3日（水曜日）～6月16日（火曜日）：
（58） 2015年6月3日（水）：服薬8時48分。起床7時30分。朝食8時00分。私のＣ型肝の治験治療も順調に推移している。午前中に義母が長年に亘りお世話になってきた小阪憲司先生（元横浜市立大学教授・精神科）に御礼の手紙を書いた。私がI書院に在職中の2009年頃に母が認知症を発症した。当時、小阪先生は「横浜ほうゆう病院」の院長であった。小阪先生には雑誌「精神医学」の編集委員を委嘱していたので旧知であった。小阪先生はレビー小体型認知症の発見者として知られていた。母の症状をメールで記述して診察をお願いした。その数年後、小阪先生の移籍に伴い横浜市あざみ野の「ケアコート・クリニック」、次いで横浜市都築区センター南の「センター南医療センター」と継続してお世話になってきた。義母が青葉ヒルズに入所してからも4カ月に1回の頻度で受診していた。しかし、今後は受診が難しいだろうと判断して、母の現状報告と御礼の手紙を書いた。
（59） 6月4日（木）：服薬7時50分。起床7時05分。朝食7時45分。昨夜は午前2時と4時に2回のトイレで起きた。朝目覚めて陽光が見えると元気が出る。本日は妻のY子が新百合ヶ丘総合病院の健康診断でバリウムを飲むため朝食抜きなので、私は一人で食事をした。午前8時30分頃にY子を車で新百合ヶ丘総合病院へ送った。その後で私は王禅寺の旧家へ行った。昼を挟んで写真の整理をした。夕方18時頃から麻生中学で合気道の稽古に参加し、21時頃に新居に帰宅した。
（60） 6月5日（金）：服薬8時15分。起床7時10分。朝食8時5分。Y子は小学校での体操と整形外科へ行く。私は9時15分頃に家を出て若葉台眼科へ行った。東大病院眼科で長年（10年余）診てもらってきたが、今後は近隣の眼科へ行くようにと紹介状を貰ってきていた。ドクターは日本眼科学会専門医で50歳前後の医師であった。視野検査を7月3日にする予約を貰ってきた。
（61） 6月6日（土）：服薬8時27分。起床5時40分。朝食8時10分。昨夜は保険契約の処理を考えていて早朝に目覚めた。午後に妻のY子と妹M子とが、車運転モニターのアルバイトに行くというので、10時50分頃に一緒に家を出て王禅寺の旧居に着いた。少し休んで12時20分頃にオートバイでスポーツセンターへ行った。13～15時くらいまで合気道の稽古でたっぷり汗をかいた。久しぶりに稽古の後での夢庵での打ち上げにも参加した。治験薬を飲んでいるので、私はキリンのオールフリー2缶を飲み、摘みを食べた。Y子とM子はアルバイトの後で横浜総合病院へ母の見舞いに行った。母は眠ってばかりいたので、15～16時まで1時間くらい病院にいただけで早めに戻ってきた。私も16時30分頃には夢庵から王禅寺の旧家に戻った。小休止の後で新百合ヶ丘のレストラン「梅の花」へ三人で行き、夕食にステーキを食べた。19時30分頃には会計して20時過ぎには帰宅した。治験の服薬は62日目であるが体調の変化は全くない。
（62） 6月7日（日）：服薬8時15分。起床6時30分。朝食7時30分。妻のY子は午後に若葉台のアイプラザで開かれた音楽会に行き、私は午前中に多摩センターのイオンシネマで、樹木希林主演の映画「あん」を見た。映画は9時20分からなので、切符を先に購入してから周囲を散策した。「あん」は良い映画であった。12時10分頃には駅のスーパーでロールケーキと牛乳を購入して帰宅した。昼食後に少し休む。14時過ぎにY子が若葉台アイプラザの音楽会に遅れそうになったので車で送り届けた。
■母が退院できた■
- 2015年6月8日：
（63） 6月8日（月）：服薬8時13分。起床6時55分。朝食7時30分。義母が横浜総合病院から退院した。石綿歯科に10時30分の診療予約を入れてあった。9時40分頃に家を出て、王禅寺の旧家に行った。10時過ぎに着いて窓を開けてから10時25分に石綿歯科へ行った。7～8カ月ぶりの歯科検診だった。左側の奥歯に歯垢が沢山あるとの注意を受けた。1時間ほどで終了して帰宅した。Y子が茹でておいてくれた蕎麦を食べて直ぐに出て、横浜総合病院に12時50分頃に着いた。母の病棟4階で請求書を貰って１階で支払（13万円）を済ませた。退院するので看護師さんが着替えをさせようと身体に触ると、母は驚いたらしく、「やー」と叫び声を上げて不安を訴えた。暫くして落ち着いたので入院している410号室を見舞った。「おばあちゃん、青葉ヒルズに帰れるよ！」というと、「お父さん（私のことは孫のお父さんだから）私も帰りたい！」と言って、母は私の手をギュウと握りしめた。「自宅に一緒に帰りたい」という訴えであったのだろう。義妹のM子も到着したので、私は妻のY子と駐車場に行き、施設の青葉ヒルズに持ってゆく衣類と自宅へ洗濯に持ち帰る衣類を交換して、私だけが王禅寺に先に帰宅した。横浜総合病院から青葉ヒルズへ義母が戻るために、施設から車が迎えに来てくれた。Y子は同乗して行った。M子は自分の車で施設へ行った。この日の退院から19日後の6月27日に母は亡くなった。この時の退院に際しては導尿の管をつけたままだった。導尿管を抜いて欲しかったが、再度の尿路感染が怖いのと施設での世話を省くためにそうしたのであろう。それを容認するしかなかった私たちにも責任と悔いが残る。14時前に王禅寺に戻って少し仮眠をとって庭の野菜の世話をした。その後は2階でI書院勤務時代の写真整理をした。夕方、Y子とM子が青葉ヒルズに母を送り届けてから王禅寺に戻ってきた。17時45分頃から、あざみ野の寿司店「銚子丸」で夕食を食べてから、現地で20時前にM子と別れた。
（64） 6月9日（火）：服薬8時40分。起床：7時55分。朝食8時30分。Y子は絵画サークルに出席のために王禅寺に車で行った。私は9時過ぎに徒歩で若葉台の英語に参加した。昼は若葉台の三和でパンを購入して帰宅した。午後は家で「日録（1991～1996年）」をまとめた。Y子は絵画の後で石綿歯科に歯科検診に行った。虫歯の穴が空いて治療をした。その後で一人で青葉ヒルズに母の見舞いに行き、30～40分間くらい母の病室に居て疲れ切って戻ってきた。母は導尿したままである。気の毒で何とも言えない。
（65） 6月10日（水）：服薬8時12分。起床5時30分。朝食7時30分。朝の5時30分頃に目覚め起きた。1階で「日録（1991～1996年）」の読み返しを行った。朝食後には庭の野菜を世話した。その後9時30分頃に車で家を出て11時頃に王禅寺の旧家に着いた。
（66） 6月11日（木）：服薬8時35分。起床7時20分。朝食8時20分。午前中にY子は柿生の英語クラス、私は妙療庵（マッサージ）の予約をしてあった。車で10時頃に家を出て柿生でY子をおろして、私は11時頃に王禅寺の旧家に着いた。バイクで妙療庵に向かい11時45分頃に着く。11時50分～13時15分頃までマッサージと鍼灸を施行（5000円）してもらった。この頃は右肩が痛かったのだ。13時30分頃に旧家に戻ると、Y子が海苔巻を購入して帰ったので一緒に少し遅い昼食とした。15時頃からY子は青葉ヒルズへ母の見舞いに行ってきた。その間に私は30分位休んで王禅寺の庭作業を行っていた。Ｙ子が戻ってきたので16時30分頃に二人ではるひ野に帰宅した。
（67） 6月12日（金）：服薬8時08分。起床6時55分。朝食7時35分。雨模様で天気はあまりよくなかった。朝食後にY子は体操とはるひ野整形外科に行った。私はその間に家で保険証書のチェックをした。
■等々力競技場へ行く―川崎市体育協会■
- 2015年6月13日：
（68） 6月13日（土）：服薬8時10分。起床7時30分。朝食8時00分。珍しく朝寝坊した。急いで朝食をとって8時17分にはるひ野駅を出発して、等々力競技場（南武線）に9時28分に着いた。合気道のSさんが川崎市体育協会の功績賞を受賞し、その式典に合気道麻生同心会長Eさんと参列した。12時20分頃には新百合ヶ丘に戻って、13時からの合気道の稽古に参加する。右腕の痛みはまだ治らない。この日の稽古でハンガリー出身のKさんが合気道2段の審査に合格した。夕方17時30分頃に次女のS家、三女のHが家に来て、「父の日、母の日」を合同で祝ってくれた。エビスビールを6本冷蔵庫で冷やした。久しぶりにビールを2缶くらい飲んだが余り美味しくなかった。
（69） 6月14日（日）：服薬9時15分。起床7時25分。朝食7時30分。昨夜は23時30分頃に就床した。S家が泊まった。8時頃に皆と一緒に朝食をとる。午前中は自宅で寛いでいた。12時過ぎにJ君たちと若葉台に山羊を見に行った。若葉台では、公園の法面の草取りに山羊を放している。昼食は若葉台のグラッチェ・カフェでピザ食べ放題の昼食を食べた。そのあと15時30分頃に稲城ふれあいの森に行ってから自宅に戻った。J君と陽だまり公園へ行く。RちゃんもついてきたのでY子が付き添いにやってきた。J君とサッカーをしたが身体が動かなく疲れた。19時頃に風呂に入ってからS家は帰宅した。19時過ぎに夕食は素うどんで軽く済ませた。
（70） 6月15日（日）：服薬8時35分。起床7時5分。朝食8時。本日は朝から保険証書のコピーをとった。午後に半日がかりでゴーヤの棚を作った。トマトの支柱もして花の移植なども済ませた。頼んでおいた本がアマゾンから届いた。古川洋一『変わる遺伝子医療』とクルードソン・小野克彦訳『エイズ疑惑』の2冊だ。
■8回目の受診―治験は順調に進む■
- 2015年6月16日：
（71） 6月16日（火）：服薬10時05分。起床5時45分。朝食7時35分。服開始から8回目の受診日だった。3月17日の開始前受診日から初回服薬の4月7、14，21（3回）、5月8、19（2回）、6月2日と合計6回東大病院通いを継続してきた。昨夜は3回目のトイレで4時30分頃に目覚めた。5時40分頃に目覚まし時計の鳴る前に起きた。着替えて午前5時58分に家を出た。若葉台に午前6時10分頃に着く。特急を見送って6時29分の始発の電車で新宿へ向かった。7時半頃に新宿に着いた。大江戸線へ行く途中のカフェでモーニング（550円）にヨーグルトを加えて朝食をとった。8時15分頃に東大病院での総合受付をする。8時25分に内科受付をすませてから治験の部屋25番に行った。担当の永井さんが8時35分頃にきた。検温、血圧測定後に23番検査室で採血に行く。治験室へ戻って、永井さんに治験クスリ空箱を渡した。①番クスリの残り数が三個であった。この数は②番、③番よりも一個だけ少なかった。間違って①番だけ多く飲んだとは考えにくい。結局、数え間違いとして処理した。
午前9時45分頃に採血の検査結果が出た。AST、ALT、γGTPは、27、18、25であった。前回は24、17、28なので横ばいだ。肝臓関連酵素の数値は正常値だ。γ-GTPも前回よりも下がっていた。ここ2週間くらいビールを少し再開して飲んでいた。少量飲酒はγ-GTPの上昇に影響ないようだ。しかし、トリグリセライド（TG；中性脂肪)が少し正常値を上回っていた。この日の採血でを用いたPCR検査で、「HCV-RNAはケンシュツセズ」であった。
(2018. 12. 7)
（「私のC型肝炎物語」 第5章： MSD社の治験に参加―〔8〕 順調に推移した治験服薬だが・・・！）
