TomyDaddyのブログ

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私の「医人」たちの肖像―(111) 橋本信也さんと座談会「慢性疲労症候群(CFS)」 ~1992年10月21日(水)

(111)橋本信也さんと座談会「慢性疲労症候群CFS」~1992年10月21日(水)

 

 原因不明の疾患群である慢性疲労症候群CFS:Chronic Fatigue Syndrome)が、その頃、注目されていた。1992年10月21日(水)。午後18~22時まで、東京駅のステーションホテルで「慢性疲労症候群CFS)の座談会を集録した。
■慢性疲労症候群とは何か?■
●1992年10月21日(水):
 CSFは長期にわたる激しい全身倦怠感を主症状として、微熱、咽頭痛、そのほか多彩な症状を伴うことで知られていた。米国ではCDC(Centers for Disease Control & prevention)により診断基準が作成され研究が推進されていた。日本でも1992年2月に厚生省管轄の研究班が診断基準を作成して、研究が緒についていた。
■座談会:内科学、心身医学、ウイルス学の立場から問う―慢性疲労症候群とは何か?■
 司会をお願いした橋本信也先生(慈恵医大教授・内科学)と相談して、座談会の陣容に木谷照夫(大阪大学微研教授・内科学)、筒井末春(東邦大学教授・心身医学)、山崎修道(国立予研副所長・ウイルス学)の三氏に参加いただいた。
 木谷さんは厚生省CFS研究班の班長、同じく班員の一人でウイルス学の山崎さん、うつ病とも疑われる慢性疲労症状を診る立場から心身医学の筒井さんという人選であった
 座談会では、以下のような五本柱に沿って広範に語っていいただいた。(1)CFSの概念と歴史と臨床像、(2)CFSの病因を探る、(3)CFSの臨床検査、(4)CFSの治療と予後、(5)CFS研究の将来展望。
 収録した座談会は翌1993年の医学界新聞・第2026号(1993年1月11日付)に掲載した。
慢性疲労症候群は、「現在の病」のまま■
 CFS座談会から28年が経過した現在(2019年)、CFSは「過去の病」となったのだろうか?この機会にインターネットで調べて以下の知見を得た。「CFSは原因不明の強い疲労が長期間(一般的に6カ月以上)に及び継続する病気である。筋痛性脳脊髄炎(Myalgic Encephalomyelitis: ME)、ウイルス感染後疲労症候群(Post-Viral Fatigue Syndrome : PVFS )とも呼ばれている。
 「ある日、突然人生が壊れる、慢性疲労症候群」、あるいは「慢性疲労症候群―相談室」、等々、いろいろな記載が並んでいる。慢性疲労症候群は「現在の病」のままであった。
(2019.6.5)

(私の医人たちの肖像―〔111〕橋本信也さんと座談会「慢性疲労症候群CFS」~1992年10月21日)