TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

和田秀樹さんの本で「心の整え方」を読む

先週から、和田さんの「六十代と七十代の心と体の整え方」を読んでいる。和田さんは本をたくさん書いている人なんだが、この本はかなりのエネルギーを入れれ書いているとしった。
 第三章「心の整え方」が役に立つ。
 和田さんは、不安の解消として、「森田療法」を高く評価している。森田療法は、1918年(大正8年)、精神科医森田正馬(まさたけ)博士によって創始された療法なんだという。名前は知っているが中身は知らなかった。
「あるがままでよい、あるがままより他に仕方がない、あるがままでなければならない」が治療法の主眼だと述べているんだという。「不安を受け入れて、不安とうまく付き合うのが森田療法のコンセプトなんだという。ということは、五木寛之のいうところの、諦める(明らかに極める)というのも、森田療法に通ずるのだろう。

 和田さんが、唐代の放浪詩人う武陵の「勧酒」という詩を紹介していた。

    (更新予定)

今日も朝日歌壇を読む―長く読んでいると見えてくるものがある

  朝日歌壇が駆け足で来る日曜日!

 <原爆死の父は机上で笑みており娘(こ)が米人になりしを知らずに(アメリカ 大竹幾子)>⇒永田和宏佐佐木幸綱共選: アメリカの大竹さんは常連の投稿者だ。翌入選している。「むりやりに英語に戻る昼寝覚」というい俳句が、長谷川櫂さんに選ばれている。何時も、歌壇と俳壇の両方に投稿しているようだ。

<実習も中止になってひたすらに二十歳の秋の空想をする(富山市 松田わこ)>
<枝豆をポコポコ食べて星空を見上げる今日もまあまいい日(富山市 松田梨子>
<犬やねこ、ハムスターまで参加するオンライン授業5分休けい(奈良市 山添 葵)>⇒うえの三首は、馬場あき子さんが選んだ歌だ。三人とも若いひとたちだ。山添さんは、中学生くらいなのかな?若いうちから、歌を作ると意識的に生きる人になるのかもしれない。

<コロナには動かぬ議員が総裁の不出馬を知り蠢き始める(観音寺市 篠原俊則)⇒佐佐木幸綱選: 篠原さんは先週も選ばれていた。このような、政治を詠う世相の歌には何かの意味があるのだろうか?全くに感動を呼ばないと私は思う。

<老衰を恐れず歌の「自分史」を詠むべし色川先生逝けり(我孫子市 松村幸一)>⇒佐佐木幸綱選: 色川大吉さんのことを詠んでいるんだね。

夫逝きてもうあんたしかいやへんねん犬の名を呼ぶ一人の朝に(京都市 中西冨二子)>⇒高野公彦選:「寂しさを和らげてくれる飼い犬。京都弁が歌に味を添える」と高野さんがコメントしている。

 やはり、短歌は難しい。子どもさんたちがあんなにも毎日を詠えるのはなんだろう。今週の私の一押しは、

 老衰を恐れず歌の「自分史」を詠むべし色川先生逝けり(我孫子市 松村幸一)

『六十代と七十代 心と体の整え方―よく生きるために読む高世代の生活学』(和田秀樹著)についてい

『六十代と七十代 心と体の整え方―よく生きるために読む高世代の生活学』(和田秀樹著)を稲城図書館にリクエストしたのは1年くらい前だ。漸く順番が回ってきた。早速借りてきて読み始めた。和田秀樹さんは、東大医学部を出た精神科医である。余りにも沢山のこの手の啓蒙書を書いて居るので、若干、危惧を抱いて読み始めた。驚いた、至極真っ当なことを書いて居る。

(更新

環境に優しい触媒の研究にノーベル化学賞が決まった

 北大空手部の同期のHF君は、工学部の合成化学科にいた。文学部の私は、今日は実験だったんだといって、「少し過れたは白衣」を着たままやってきた彼の姿が憧憬のまとだった。
 スウエーデン王立科学アカデミーは、10月6日、今年のノーベル化学賞を、北海道大学特任教授で独マックスプランク研究所のベンヤミン・リスト氏と、英国出身で米プリンストン大のデービッド・マクミラン氏に贈ると発表した。
 業績は、環境に優しくて効率的な「不斉有機触媒の開発」。抗インフルエンザ薬「タミフル」などの製造にも使われている。二人は、炭素や窒素などを組み合わせた単純な構造の「第三の触媒」を研究。酵素の働きなどをヒントに2,000年、有機物でできた触媒をそれぞれ独自に発表した。この触媒は、右手と左手のような、鏡に映すと同じ形なる分子のうち、狙った片方だけ作る「不斉合成」も効率化できた。タミフルや、抗うつ剤パキシル」などの製造に利用されている。

ノーベル化学賞
ベンヤミン・リスト氏:1968年独逸生まれ。1997年に独ゲーテ大で博士号を取得。2005年から独マックスプランク石炭研究所教授。
・デービッド・マクミラン氏: 1968年、英国生まれ。1996年、米国カリフォルニア大アーバイン校で博士号を取得。現在、プリンストン大教授。

今年のノーベル医学生理学賞は「温度センサー」の業績なんだって

 スウエーデンのカロリンスカ医科大学は、10月4日、今年のノーベル医学生理学賞を、米国のデービッド・ジュリアス氏とアーデム・パタプティアン氏の二人に贈ると発表した。業績は「温度・触角の受容体の発見」。熱さや冷たさ、痛みなどを感じる「温度センサー」や、皮膚にかかる圧力を感じる「触覚センサー」を発見したことが評価された。
 「温度センサー」は、単に温度を感じるだけではなく、やけどや凍傷などの危険を避けるための情報を脳に伝え、命を守る役目もある。ジュリアス氏の研究チームは、1997年、唐辛子の成分「カプサイシン」に反応して、痛みを引き起こすセンサーを見つけたと報告した。これが40度を超す熱にも反応したために、温度センサーの一種であることがわかった。このセンサーは、舌などにある神経細胞にも埋め込まれている。センサーの入口は、普段は閉じているが、カプサイシンや43度以上の刺激で開く。すると、神経細胞が興奮し、熱さの情報が伝えられる。その後も、温度センサーは続々と見つかった。爽快感を出す目的で食品や入浴剤に入っているメントールや約25度以下の低温で反応するセンサーも発見された。
 パタプティアン氏はさらに、細胞の表面を細い針でつついた時に反応する「触覚センサー」を見つけ、圧力を感知することを突き止めた。このセンサーは、ものに触れたとき以外にも役立っている。たとえば、膀胱にたまった尿や、消化器官の中にある食べ物の量を感知するのにも必要だ。センサーをもたないマウスは、器管内部の空気量がわからないために、呼吸を調節できない病気になる。二人の発見をもとに、さまざまな病気の治療法の研究が進んでいるという。

 以上は、朝日新聞朝刊(2021年10月5日)より引用した。記事を読んでも、よくわからない。もっと細かい解説の記事を書いてほしい。

■受賞者の経歴■
・デービッド・ジュリアス氏:
 1955年、米国生まれ。1984年、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。現在、カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授。
・アーデム・パタプティアン氏:
 1967年、レバノン生まれ。1996年に米国カリフォルニア工科大学で博士号を取得。2000年から、米国スクリプス研究所の研究者になり、現在は教授。

真鍋叔郎さん(米国プリンストン大上級研究員)がノーベル物理学賞に

 スウェーデ王立科学赤エミーは、10月5日、今年のノーベル物理学賞を、米国プリンストン大学上級研究員の真鍋叔郎さん(90歳ら三人に贈ると発表した。真鍋さんとドイツン真鍋叔郎さんとドイツのクラウス・クラウスハッセウルマンさんは、地球の気候をコンピュータで再現する用法を開発し、気候変動(温暖化)予測についての研究分野を切開に先駆けてきりひらいた。イタリアのジョルジョ・バリーシさんは、気候にみられうような複雑な現象の理論津つくりに貢献した。

 真鍋さんは、90歳なので長生きしたので乃―米ル賞に輝いた。真鍋さんは、1960年代に地球の大気のふるまいをコンピュータで再現する方法を開発。大気中の二酸化炭素が増えると地球の温度が上がることを数値で示した。現在では、CO2が増えると、地球全体で平均気温が上昇することが、スーパーコンピューターでを使った計算結果と実際の観測データでよく一致するようになっている。真鍋さんは、愛媛県出身で、東大で博士号を取得して渡米。1975年に米国籍を得て、今も米国に在住する。
 ノーベル賞の賞金は、1千万スエーデンクローネで(約1億2千万)で三人で分ける。

ノーベル物理学賞ー2021年■
・真鍋叔郎: 1931年愛媛県生まれ。1958東大大学院で博士号取得。同年に米国気象局研究員。1997年に日本の海洋科学技術センター領域長。2005年からプリンストン大上級研究員。1996年に朝日賞。2018年にクラフォード賞を受賞した。
・クラウス・ハッセルマン:1931年ドイツ生まれ。1957年独ゲッティン大で博士号を取得。独マックスプランク気象学研究所教授。
・ジョルジュ・パリーシ: 1948年、イタリア生まれ。1970年、ローマの差ピエンツァ大で博士号を取得。現在、同大の教授。

 

「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一)と「生物と無生物の間」(川喜田愛郎)について

 福岡伸一さんの『動的平衡』(木楽舎,2009年)を読んでいる。福岡さんの本は、「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書、2007年)を、この本が出た直後に買って読んだ。分子生物学の入門的な読み物と思うので、読後に社の後輩に進呈してしまった。『動的平衡』そして、キャリー・マリス『奇想天外な科学者』を読んだので、「生物と無生物のあいだ」を再読したいと思って、稲城図書館にリクエストして検索した。  すると、「生物と無生物の間」という、川喜田愛郎さんの本がでてきた。こちらは、岩波新書(昭和31年、1956年刊)である。タイトルに、ーウイルスの話―という副題がついている。「間」が漢字表記名だけで、福岡さんの本と全く同じ題名である。こんなことがあるのだと驚いた。

■「生物と無生物の間」(川喜田愛郎)■
 川喜田さんの本は、第一部 ウイルス病の諸問題ー黄熱の研究史を中心に、第二部 ウイルス病の種々相、第三部 ウイルスとは何か、からなっている。第三部の 第八章 ウイルスとは何か―「ウイルスは生物か無生物か」が最後にある。そして、「むすび」となっている。

(更新予定)