TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる本<70代から『いいこと」ばかり起きるひと』(和田秀樹、朝日新書)のこと」

 和田秀樹さんが、まだ本を出した。『80歳のかべ』も『ぼけのかべ』もまだ読んでいないのにまた出した。ついていけないよ。少し休んでくれと、言いたい。とは言っても、今度の本は一関心があるので、記憶と記録のため概要をまとめておきたい。

 「高齢期、じつは私たちの身心にはプラスの変化が多く起きる。好き勝手に生きることが、いいながれをつかむ近道!年々、幸せになろう。希望の一冊。」
 何という、キャッチフレーズだ。大しゃる通りであろう。贅沢をいわなければ、働かなくても日々の食に困らない。健康さえが維持できれば、好きなことをすきなだけできる。好きな本を読んで、勝手なブログを書き連ねてもいいのだ。

  <幸福度のピークは82歳から。「本当の健康寿命」は80歳以上。70歳過ぎても「知識力」は伸びる。我慢はやはり毒。幸せの「あいうえお」習慣、ほか。>
 こういうことが書いてあるらしい。「既刊にない新トッピク満載! 最新研究が示す「加齢の効用」。これで、860円という低価格だ。買って読もうか?

 もう一つ、気になる本をみつけrた。

 『高学歴という病(成田奈緒子、講談社α新書、990円)。

朝日俳壇と歌壇を読む

 俳句のほうが、からっと世相と自分を切り取る感じがする。一方、歌壇の方は、暗い世相に引っ張られているように思う。そこで、今週は、俳壇からよむ。

 <熱燗の力貰うで歌ひけり(尼崎市 田中節夫)⇒長谷川櫂選:

 <なにもかも捨てし枯木に希望あり(東京都 無京水彦)>⇒大串 章選:

 <住所氏名年齢不詳雪女郎(仙台市 鎌田塊)>⇒高山れおな選:「雪女郎は近世初頭からある季語だが、現代になって人気はいや増すばかり」と選者のコメントあり。へえ、そうなんだ。季語集を見てみたい。

 <免許返し車庫に並べる冬菫(豊中市 渡辺吾郎)>⇒小林貴子選:

 俳句って、たった「575」なんだが、なかなか詠めない。こういう俳句が、高山れおなさんから選ばれていた。これって、俳句なんだろうか?これでいいのか?

 <むかしなかよしの仔ねこがいたんだよ(新潟弥彦村 熊木和仁)

 これが俳句として選ばれるのか、分からない。<むかしなかよしの仔いぬがいたんだよ>でもいいんだね。二番煎じはだめだね。
 次に、歌壇に移ろう。
 

 <叶えたい夢のリストを書き記す50代の母20代のわれ(富山市 松田和子)>
 <高層のビルの無ければ街並みの何故か懐かし倫敦に来て(川越市 吉川清子)>⇒馬場あき子選:

 <宗教の代わりに酒があるんだと言ふ人もゐて路地裏酒場(東京都 加藤将史)>⇒佐佐木幸綱選:

 <「平和への貢献」と言いバイデンは防衛強化の日本を褒める(観音寺市 篠原俊則)>
 <祖父宅で合宿みっちり二日間祖母にスマホのトリセツコーチ(富山市 松田わこ)⇒高野公彦選:

 <さびしさが心の奥に下りてくる中禅寺湖の濃霧のやうに(東京都 山下征治)>
 <初めてのみどりご妻より受くるごとメッシはワールドカップを抱けり(観音寺市 篠原俊則)⇒ 永田和宏選:

 今週も常連の入選者が多かった。下の、十亀さんの歌を佐々木幸綱さんが選んでいた。いい歌だね。

 <図書館のリサイクル棚にミャンマーの抵抗の詩あり抱きて帰る(東京都 十亀弘史)

 皆さん、歌を詠んで強くいきている。

気になる本『太陽の男ー石原慎太郎伝』(猪瀬直樹、中央公論新社)

 気になる本『太陽の男ー石原慎太郎伝』(猪瀬直樹中央公論新社)が出た。誰か書くだろうとは思っていた。石原慎太郎田中角栄をモデルに一人称で書いた『天才』を面白く読んだ。ヤクザの安藤昇のいついて書いたものも読んだ。石原慎太郎を書くとしたら誰だろうとの気もあった。石原のあとの東京都知事をやった猪瀬直樹さんが満を持して書いたんだろう。
 三島由紀夫を追い詰めた「価値紊乱者」の謎を解く!との、キャッチ―・フレーズが載っていた。図書館で借りて読もう。

『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也、文藝春秋、2017年)を読み始めたぞーこれは面白い

『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也、文藝春秋、2017年)を読み始めた 『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也、文藝春秋、2017年)を、稲城図書館の返却棚で見つけた。返却棚で本が私に微笑んでくることが多い。『夫の息子』(藤堂志津子角川書店、2005年)も借りて来た。図書館のある街に暮らす幸せである。借りる前に『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』を読み始めた。著者の千葉雅也さんの名前を憶えていた。最近、哲学者というか、社会学者ろいうか、音楽家と言いうか、芸人というか、もともとの文学愛好家でない方が小説を書いてきて、それがトピックになっていたりする。転じて、プロの書き手になったりする。才能のある人というか、考えるヒトって分野はあまり関係ないのかもしれない。

 著者の千葉雅也さんの名前は、多分、朝日新聞で知ったと思う。たしか、ゲイの小説をかいたのだ。その折に取り上げられ記事を読んで知っていたのだろう。1978年の栃木県生まれで、東大教養部卒で、たしか立命館緒大学の准教授になったのではなかったか。読み始めてみたら面白い。この人も頭のいい人なんだ。頭が良すぎて困っているのかもしれない。それで、こういう本を書くのだ。よみながら感想を書く。

■はじめに■
 

■第一章 勉強と言語ー言語偏重の人になる■
 勉強とは自己破壊である。
 何のために勉強をするのか?
 何のために、自己破壊としての勉強などという恐ろしげなことするのか?
 それは、「自由になる」ためです。
 どいう自由か? これまでの「ノリ」から自由になるのです。

 ⇓

 このへんの言っていることは分かった。

 ▶自由になる、可能性の余地を開く
 無限の可能性の中では、何もできない。行為には、有限性が必要である。
 有限性とつきあいながら自由になる。

 ▶目的、環境のコード、ノリ
 ▶自分は環境のノリに乗っ取られている
 ▶自分とは、他社によって構築されたものである
 生とは、他者と関わることです。純粋にたった一人の状態はありえません。外から影響を受けていない「裸の自分」など、ありえません。どこまで皮を剥いでも出てくるのは、他者によって「つくられた=構築された」自分であり、いわば、自分はつねに「着衣」なのです。
 ⇓

 人間は社会的動物である、というのはそういうことか。勤務をやめても、地域デビューとか、他社との関係において自分がいる。夫婦関係は、近しい他のひとを得ることである。頭のいい、千葉さんの説明でわかった。

 ▶言葉の意味は、環境のコードのなかにある。
 言葉は、実際に使われて初めて意味をもつ。本書は、こうした言語観を前提にして話を進めます。これは、ウィトゲンシュタインという哲学者の考えにもとづいています。・・・・辞典とは、人々が言葉をどう使ってきたかの「歴史書」なのです。

ウィトゲンシュタインってどういう人■
 オーストリアのウイーン生まれのユダヤ系で、イギリス・ケンブリッジ大学で教鞭をちょった。20世紀最大ともされる哲学者。彼の言語と論理の哲学は、その後の哲学のみならず学問全体、さらに現在あるコンピュータの誕生にも大きな影響を与えたとして知られている。

 ウィトゲンシュタインって、すごい人らしいね。

 続く 

『知の技法入門』(小林康夫・大澤真幸)第3章 誰にもわかる「実存主義・構造主義・ポスト構造主義」を読む

 「二十世紀の思考の大きな流れを知る」というタイトルがついている。
 1 資本主義は脱構築ディスコンストラクション)だ!

 上記の、標題を読んでも何もわからない。俺ってバカなんかなあ、と思う。
 「主体」について考えてみよう
 って、書いてあるが、「主体」って何だ。「主体」とは私自身のことではないか。「主体的に考える」ってことは、自分で考えるってことだろう。
 「主体」とは、「自分で決められることは自分で決め、行動する」ってことだという。そうのように理解してきた。その反対が、「客体」だ。主体の認識・行為などの対象となるもの。

 大澤 ・・・・・第1章でまとめた、実存主義から構造主義を経てポスト構造主義へと至る二〇世紀の大きな思考の流れというものをあらためて整理していただければと思っています。それに際して一つ、「主体」という問題を軸にすえていただくとわかりやすいかもしれない。実存主義は、「主体」を中心的な主題にすえ、それを肯定した。構造主義は、したがって、主体の否定としてでてきたところがある。ポスト構造主義は、したがって、主体の否定の否定です。

 ⇓
実存主義」って、五五年前の私の大学生の時代に、サルトルの名前と一緒に知っていた。「実存主義」って何だ。調べてみた。
 実存主義: 19世紀のヨーロッパにおいて誕生した、「生きる道を自分で切り開く、今ここにあるひとりの人間の現実存在(=実存)としてに自分のあり方」を求める思想です。もっと調べると、<実存主義とは、過去を後悔せず、未来を憂えずに、「今、ここ」での自由な生き方を優先する考え方である。>って書いてあった。
 「実存主義」っていいではないか。私もそのように思う。
構造主義」って何だ。内田樹さんの「構造主とはなにか」のような本(新書か)を買って読んだことがあるがわからない。調べた。
 構造主義: 狭義には1960年代に登場し主にフランスで発展していった20世紀の現代思想の一つである。構造主義の代表的な思想家として、レヴィ=ストロースジャック・ラカン、ミッシェル・フーコーロラン・バルトなどが活躍した。広義には、現代思想から拡張されて、あらゆる現象に対して、その現象に存在する構造を抽出して、その構造によって現象を理解して、場合によっては制御するための方法論を指す語である。

 上の説明は、ネットで調べて転記したのだが、理解できない。俺ってバカかな? 大澤さんの発言はこう続く。

 大澤 ・・・・構造主義ポスト構造主義といったポストモダンの思想は、主体を否定し、その上で、再び、独特の仕方で取り返し、それをなんとかてなずけようとしてきたようのも見える訳ですが、どうもうまくいったのかわからない。・・・

二十世紀の思想を通して「結局、主体はどうなったのか」ということを、最終的なキーワードにして考えていければと思っています。

 このあと、小林さんの発言が2ページくらい続くのだが、その言っていることが全くわからない。

 小林 ・・・・・・人類の歴史の中でこの「モデルニテ」という「時代」に顕著な特徴、それを成立」させているいくつもの諸条件がある。・・・・あえて一言でまとめたら、テクノロジーと結託した「科学的な思考」を挙げることができますよね。「機械の思考」というふうに言ってもいいですが。そしてそれと対になる、それを可能にした「主体の哲学」がありますよね。これは、かつて、近代的自我と言われていた問題にあたります。・・・・

小林さんの言っていることが全くわからない。テクノロジーと結託した「科学的な思考」ってなんなんだ? 「近代的自我」ってなんだ? わからない。「モデルニテ」ってフランス語のようだ。調べてみた。
 ボードレールの美術批評:
 「モデルニテ(現代性)」とは、ボードレールが使いはじめた用語で、(彼の書いた)『現代生活の画家』で、現代の美は「移り変わるもの」と「永遠性」の側面からなるという説明をした。最も簡単な言い方をすれば、モデルニテとは、自分たちの時代の服や生活習慣など「すぐに変化してしまう現代的(モダン)な主題」を取り上げ、古代の美に匹敵する「普遍的で永遠の美」を作り出す、という美学だと言える。
 なんだ、ボードレールが言い出したことなのか。

 

作家の加賀乙彦さんが亡くなった(93歳、老衰)に触れて

 作家の加賀乙彦さんが亡くなったことが、朝日新聞(2023年1月19日)朝刊に出ていた。93歳で、1月12日に逝去された。老衰とのことだ。加賀さんは、本名は小木貞孝で精神科医だ。『頭医者』という、東大の精神医学教室(赤レンガ)をモデルとした小説を書いていた。萬年甫さんが、小説に出てきたりしていて面白く読んだ。本郷一丁目の弓町にある本郷ハウスという高層マンション(50年前に出来たので先駆的な建物だ)に住んでいるらしかった。昭和47年に私が働いていたのが弓町教会の近くのビルにあったので、興味深く感じていた。このマンションには、テレビで有名な評論家の田原総一朗さんも住んでいるらしかった。本郷は後楽園へ徒歩で10分くらいなので、加賀さんの小説に「後楽園スケートリンク」が出てきたので興味深かった。最近、岳真也さんが、心の病をもった息子さんを亡くされた実体験を小説にされた。岳さんは、加賀さんと深い交流があったようだ。私は随分前に加賀さんの「帰らざる夏』を読んで感銘を受けた記憶がある。この小説は、加賀さんが思春期から大人になっていく青春小説ではなかったろうか?
 さて、記憶と記録のために新聞の訃報記事から引用しておきたい。

<「宣告」「永遠の都」などの長編小説や、刑事司法や医療をめぐる社会的発言で知られる作家・精神科医文化功労者加賀乙彦(本名小木貞孝)さんが、12日、老衰のため死去した。93歳だった。>

 1929年東京生まれ。東京拘置所医務技官をへて、1964年、同人誌「犀」に参加し、創作活動を開始。長編「フランドルの冬」で1968年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。1973年「かえらざる夏」で谷崎潤一郎賞。死刑囚の犯罪から死刑までの心理を追った「宣告」で1979年に日本文学大賞。朝日新聞に連載した「湿原」で1986年の大佛次郎賞。2000年に日本芸術院下院になった。2012年には、日本の歩みと家族史を重ねた大河小説「永遠の都」「雲の都」シリーズを約四半世紀がかりで完成させ、毎日出版文化賞をを受けた。社会的な活動にも積極的だった。警察署の留置場を拘置所代わりに使う「代用監獄」は国際人権法に反するとして、廃止を求める運動の先頭にたった。オウム真理教松本智津夫元死刑囚の裁判では、本人と接見して意見書を書いた。裁判を打ち切った裁判所に対しては、のちに「使命を放棄した」と批判した。2021年から作品社で全18巻になる全集を刊行していた。>

 加賀乙彦さんは、膨大な著作を残した。私はほんの少しを読んだ。

今日の気になる本が多すぎるー『あなたの牛を追いなさい(枡野俊明・松重豊)、他

 朝日新聞の朝刊がくると一面の書評欄を読む。合気道の仲間は朝日新聞が嫌いのようだ。産経新聞が良いという。会社員時代には日経新聞が電車の網棚に捨ててあるので拾って読んだ。毎日新聞を購読したこともある。群馬の田舎で過ごしていた今から60年前には読売新聞を購読していたので読んでいた。55年前の大学生時代は、出版社と新聞社への就職を目指していたので朝日新聞の求人案内を見ていた。

 さて、本日の朝日新聞の広告から気になる本を探した。


 (1)あなたの牛を追いなさい(枡野俊明・松重 豊) 毎日新聞出版 1,650円。
 禅僧と俳優の原題禅問答。「なりたい自分」になるための禅の最強フレームワーク十牛図が教えてくれる、人生で最も大切なこと。

 (2)『グノーシス主義の思想』(太田俊寛)春秋社、3,080円。
 「幻想にまみれたキリスト教最大の異端の真実」と書いてあった。「グノーシス」は、ドストエフスキーにも影響を与えたと何かで読んだ。
オウム真理教の精神史』(太田俊寛)春秋社、2,750円。
 「カルト」を生む近代の病理。新情報を増補。
  太田俊寛って何者だ。調べた。1,974年生まれの若い人だ。一橋大学社会学部卒。東大大学お院人文社会学研究科基礎文化研宗教学宗教史学。

 こういう研究をするひとがいるんだ。私より23歳若い。54歳か。働き盛りだ。

 (3)『天才読書ー世界一の富を築いたマスク、べゾス、ゲイツが選ぶ100冊』(山崎良兵、日経b、2640円)。
 「天才の思考とアイデアの源泉に迫る究極のブックガイド!」

 (4)『結局、腸が9割ー名医が教える「腸」の0健康法』(川本 徹、アスコム、1595円)。
 「腸活なくして長生きなし!」とキャッチ・フレーズあり。医学書院の「胃と腸」が読まれているのも一理ある。脳と腸が大切か。