TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「図説 医学の歴史」を坂井建雄先生が出版された!

 解剖学者の坂井建雄先生が「図説 医学の歴史」を出版された。坂井さんは「プロメテウス 解剖学アトラス」(医学書院刊)の監訳者として知られる。在職中の最後の頃二度ほどお目にかかったことがる。実直謹厳なという形容が相応しい解剖学者である。1978年東大医学部卒であり、1990年から順大医学部教授(解剖学)になり2019年からは順天堂大学医療学部理学療法学科特任教授となられている。ということは65歳で,

昨年定年を迎えれたのだろう。
 手元に届いた週間医学界新聞の第3359号(2020年2月17日)に、坂井建雄先生と柳川練平さん(防衛医科大学病院総合診療部)による対談「原点資料から歴史のストーリーを編む―医史学研究の魅力に迫る」が載っていた。読んでみた。これは久し振りに面白い。
 少し引用する。

 ■一次資料が重要だ■

 柳川 解剖学の歴史に関心を持った最初のきっかけは何ですか。

 坂井 16世紀の医師ヴェサリウス(1514~64年)によって編まれた解剖学書『ファブリカ』や、1628年に血液循環論を発表した医師ハーヴィー(1578-1657)について調べたことです。米国の医史学研究者のオマリー(1907~70)が1963年に書いたヴェサリウスの伝記を読み、綿密に調査された史実から「医史学研究はこんなにも奥が深いのか」と感動したものです。原典をつぶさに当たって調べ上げたオマリーの手法に目を見開かされました。

 坂井先生が、このような本を書いていたとは知らなかった。恐らく30年を費やした力作であると思う。直ぐにも読んで見たいが手に入らない。まずは現物を書店で見てみたい。

  

(更新予定)