TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『ホモ・デウス―テクノロジーとサピエンスの未来』(ユヴァル・ノア・ハラりリ)を借りてきた

 『サピエンス全史』(上下)をネットで買って読んだ。著者のハラリさんは1976年生まれのイスラエル歴史学者であるという。私より29歳も若いかたである。長い氏名であるが、どれが姓でどれが名前なのかもわからない。『サピエンス全史』は、類人猿が、どのようにして地球の支配者となったかの物語りであった。一方、『ホモ・デウス』は、人類の未来を描いている。人類は自らにとって最悪の敵であり続けた、飢饉と疫病、戦争を克服しつつある。この三つの問題を克服した人間は、今後不死と幸福、神性の獲得を目標としてる。人類は自らをアップグレードして、ホモ・サピエンスをホモ・デウスに変えるのだ。デウスとは、「神」の意味だとう。読まないうちに、概要の説明ではこういうことだ。
 しかしである。これは「物語」なんだが、人類は実のところ、戦争も、飢餓も、疫病も克服していない。マクドナルドの食べ過ぎで死ぬ人のほうが、飢餓で死ぬ人の数よりも多いのだろう。疫病を克服していないことは、2019年末から降って湧いたように出現した新型コロナウイルが示した。

 この本の原著は2015年にでていて、日本語訳も2018年に河出書房からでた。ハラリさんにもコロナウイルスは予測外だった。