TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型コロナウイルスワクチン開発の現状について

 新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらない。秋風が吹くころには収束して欲しいと期待していたが、新型コロナウイルスは寒さに強いようだ。来たされるワクチン開発の現状について本日(2020年11月21日)の新聞記事からまとめておく。
 ■米ファイザー製薬 ワクチン使用許可「申請」■
 新型コロナウイルスのワクチンを共同開発している米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンティックは、11月20日米食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急時の使用許可(EUA)を申請すると発表した。このワクチンの最終段階の第3相治験には4万3千人以上が参加した。①ワクチン接種と②偽薬接種の2グループにわけて、それぞれ2回接種した。発症者は、①8人、②162人。ファイザーは、「95%の有効性があった」としている。この比率によると、②の中で154人はワクチンを接種されていれば発症を防げた可能性があるということになる。重症者10人のうちで、ワクチンをうったのは一人だけだった。65歳以上への有効性も94%以上だったとしている。
 日本政府はファイザー製薬から来年6月末までに6千万人分のワクチンの供給を受けることで基本合意している。ファイザーのワクチンは、「RNAワクチン」と呼ばれる。ウイルスなどの病原体の遺伝子配列さえわかれば開発を進められるため、短い期間で早く開発できる利点がある。
 (ワシントン=香取啓介、野口憲太記者の記事からまとめた)
 ■国産ワクチン 治験規模拡大■
 製薬企業アンジェス大阪府茨木市)は、11月20日新型コロナウイルスワクチンについて、500人を目標に規模を拡大した治験を始めると発表した。すでに小規模な臨床試験をすすめているが、規模を拡大して安全性や免疫がつくなどを調べる。
 このワクチンは、アンジェス大阪大学などが開発した「DNAワクチン」と呼ばれる新しいタイプで,ヒトで実用化されたものはない。安全性や効果を慎重に見きわめる必要があり、6月末に60人規模の臨床試験が進んでいる。500人規模の臨床試験は関東と関西の携施設で、2021年3月頃に接種を終え、52週間にわたって抗体の変化などをしらべる。次の段階として、予防効果を見極めるためにさらに大規模な臨床試験も行う予定だという。(これは、瀬川茂子さんお署名記事だ)

 <コメント>ワクチンといえば、本物のウイルスを弱毒化して接種して抗体を作らせるのが一般的だと思う。一口に、ワクチンといっても色々なタイプがあるのだと、今回の新型コロナウイルスワクチン開発の報道で知った。ワクチンは待たれるが、拙速は避けるべきであろう。それよりも、自然免疫で集団免疫状態が獲得される可能性はないのだろうか?あるいはその期待もあるのだろうか?ワクチンのことはもっと知りたい。