TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

色川大吉さんが死去(96歳)との記事に触れて—上野千鶴子『おひとりさんの在宅死のススメ』を読みながら

 先日、上野千鶴子さんの「おひとりさんの在宅死のススメ」を読んでいるときに、急に色川大吉さんの本『ある昭和史』を持っていることを想いだして本棚から抜き出して眺めたばかりであった。新聞の見出しには、「歴史家 民衆史の先駆者」とある。色川さんの本を沢山読んでいるわけではないのだが、ここで新聞記事からまとめておきたい。

 <東京帝国大学の学生時代に学徒出陣し、海軍航空隊へ。戦後、その経験から国家の枠に収まらない民衆の歴史の構築をめざして研究を進めた。東京・多摩地区の旧家を訪ねて古文書を読み解き、多摩史研究会を結成して市民自らの手による地方史研究を進めた。・・・・・・民衆の視点で描く人間臭い歴史は「色川史学」と呼ばれて多くの読者に支持された。・・・・・・>
 そういう歴史研究家だったのか。私は少しもしらなかった。

 ■「自分史」ブームを生む■
「歴史をつくったのは少数のエリートや英雄ではない。誰もが周囲の人や社会とかかわり、歴史を紡いでいる。無名の人々の精神を掘り起こし、一人ひとりの「自分史」を束ねた「民衆史」を書くのが歴史家の使命だー。それが色川大吉さんの考えだった。」

 <1975年刊の『ある昭和史 自分史の試み』で、毎日出版文化賞を受けた。水俣病の実態を解明しようと不知火海総合学術調査団を組織して団長をつとめ、作家の故・小田実さんらと「日本はこれでいいのか市民連合」を立ち上げて代表世話人をつとめるなど幅広い活動も繰りひろげた。>

 ⇒自分史のすすめは、立花隆さんの本を持っている。色川さんが本家のようだ。興味深い人物だ。『ある昭和史』は書棚のどこかに持っている。読み直してみたい。色川さんは、東京経済大学教授であった。東京の郊外にある大学だ。伊集院郁夫さんが、たしか東京経済大学の出身だった。こんどお会いした時に、色川大吉さんの講義を受けたことがあるか聞いてみたい。