TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇と俳壇を読む

「生涯の一句これより秋深む(伊万里市 田中南獄)」
「亡き人の誰彼に会ふ花野かな(前橋市 荻原葉月)」
 ⇒大串 章選

「縄文に一万回の秋のあり(松戸市 橘 玲子)」
 ⇒高山れおな選

 「縄文時代は1万年続いた。よって秋も1万回。この句が詠うような秋への感傷は歴史時代のものだが」と、高山さんがコメントしている。
秋なので秋の句が多い。みんあ上手に切り取っている。

 さて、次には、歌壇に移る。
<亡き妻のザックを背負い登り出す下山するまで同行二人(小金井市 神蔵 勇)⇒高野公彦選: 神蔵さん、山登りが奥さんとの共通の楽しみだったんだね。同行二人というのが実は大事で切ない。失って初めて知ったのかもしれない。

<頭もたげて国後択捉くわえたる龍の姿ぞ日本列島(取手市 緑川 智)>⇒永田和宏選:緑川さんのこの歌は発想が大きくと面白いな。

<給食で出るのが楽しみ古代米「さよむらさき」の稲刈りをした(奈良市 山添 葵)>⇒高野公彦、馬場あき子、佐佐木幸綱の共選。:山添君、「さよむらさき」って稲の品種なんだね。これって、感動的なうたなんだろうか。選者は山添君が小学生だから選んでるのかな?爺の妬みかな。

定年後自分のことは自分でと言われつづけて入り婿気分(加須市 森 豊樹)>⇒佐佐木幸綱選: 森さん、自分のことは自分でするのは当たり前だよ。入り婿気分とは何事だ。

 今日の一押しは、

亡き妻のザックを背負い登り出す下山するまで同行二人(小金井市 神蔵 勇)