箱根に3回目にきた。1〜3、5〜6、9〜11と8日間は箱根にいる。今回は、麻生図書館に途中で寄って、内村祐之の「わが歩みし精神医学の道」を借りてきた。
箱根に着いて一休みして温泉に入ってから缶ビールを開けた。早速、「シンジケート」を読んだ。この本はは初版ではなく、2006年の新版である。鮮烈なデビューとなった穂村さんの初の歌集だ。
置き去りにされた眼鏡が砂浜で光の束をみている九月
子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
ざっと、最後まで読んだがよくわからない。啄木の歌や、実朝の歌なら心にとどくのだが、穂村さんの斬新さが響かない。高橋源一郎さんが激賞したというが、私には分からない。次の歌はわかる。
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
こちらはなんだ?さっぱり分からない。
サバンナの象のうんこよきいてくれだるいせつないこわいさみしい
うんこが歌になるのか。若いひとの叫びだとは分かるのだが。