TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『人は何で生きるか(トルストイ 米川正夫訳)』を読んだ

ウクライナ人道支援「チャリティーコンサート」が、昨日(2022年5月5日)、川崎市麻生市民館大ホールで開かれた。折よく、孫のJ&L(S家)が久しぶりに来るので、インターネットと往復はがきで応募した。定員800名であった。インターネットで応募した私は当選したが、往復はがきで応募した家内のY子は落選した。相談の結果、Y子と孫息子のJ君の二人が参加した。プログラムは以下のようであった。
ウクライナ人道支援チャリティーコンサート■
〈第一部〉
 美内すずえ作曲『紅天女より」 目覚めよ目覚めよ紅千年の
 ほか

〈第2部〉
 ウクライナへの祈り(ステパニック・オクサーナ) パンドゥラ演奏と共

 ほか

(更新予定)

 折角、当選したコンサート券を家内に譲ったので、私は隣の麻生図書館で本を読みながら休んでいた。ふと、左の書棚をみるとロシア文学コーナーであった。私は先日からトルストイの『復活』を読み始めている。かつ小島信夫さんの『私の作家遍歴Ⅲ』を読んだ影響でトルストイに興味が向いている。なんと、『民話集(トルストイ)人は何で生きるか』(米川正夫訳)角川文庫が偶然に目に入り、借りて来て読んでしまった。
 「人は何で生きるか」は、トルストイが書いたエッセーかと思っていたら、最初に書いた「民話」なんだという。ロシア語の原語では何というのだろうか、と調べてみた。

 「チェム リューディ ジヴィ」というロシア語なので、「何故人々は生きるか?」という文字通りの原題である。
 話の概要は以下のようだ。
<一人の貧しい靴屋が礼拝堂の壁にもたれた素っ裸の男を拾った。その男、ミハイルを、靴屋は家に連れてきた。ミハイルは靴屋の家で弟子になり、寡黙に仕事をこなして5年たっても笑い顔を2度見せただけだった。・・・・・・あらすじはもういいだろう。ミハイルは、天使であったのだ。神に与えられた「人間の中にあるものは何か、人間に与えられていないものは何か、人間は何で生きるか」という三つの命題の回答を得られた旨、天使である自分が神の罰を受けた経緯を話してミハイルは天に昇る。>

 わかったようで、分からないロシアの民話にもとづくお話だ。これが、トルストイのかいたものなのだ。
 原語で読んでみたい。もしかしたら、原書(ロシア語)持っているかもしれない。