TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ハザール王国って知ってる?

 本日(10月1日)は、合気道の土曜日稽古の日だった。稽古に行こうと早めの昼食の準備をしていたら、速達便が届いた。今年から、土曜日には一般郵便物の配達はない。届いたのは速達だからだ。
 なんだろうと驚きみると、先日訪れた恩師の城田 俊さんからの封筒であった。なんと、中には、「ハザールーまぼろしユダヤ教騎馬民族国家ー」という出版のための「企画書」が入っていた。私の記憶のどこかに、旧友阪東氏が、「城田さんは、いまはハザールの研究をしている」と言っていたのが思い起こされた。『ハザール謎の帝国』(S.A.プリェートネェヴァ)を城田さんが翻訳して新潮社から出ていた。1986年に原書がは行されて、翻訳版は1996年に出ていた。ハザール王国とはまぼろし騎馬民族国家らしい。早速に、この本を川崎市立図書館にリクエストした。一方で、ネットで調べると、<「ハザール謎の帝国」を読んで>というタイトルで、一人の読者が「世界史逍遥」という解説(ブログかな?)を書いているのを読んだ。(このひとの解説は役に立つ。本を読んでからまた参照してみたい。)

 さて、以下に、記憶と記録のために、上記の「企画書」の概要を記録しておく。
企画書―ハザールーまぼろしユダヤ教騎馬民族国家―
 このハザール研究の本は、「ハザール謎の帝国」を翻訳出版(1996年)以降に、城田さんが、ハザールに関する世界の文献を読み漁り、研究を重ねてきた記録である。「あとがき(の草稿)」によると、城田さんは獨協大学のサヴァティカルを利用して、アメリカのラトガーズ大学というところで一年にわたり、「ハザール学」について研究生活(留学)をしているのである。これは、何時のことなのだろうか?多分、2000年代の初めあろう。
 目次(案)を見ると、「序章 ハザールとは何か」から始まって、「第一章 ハザールはどこから来たか」、「第三章 ハザールのヨーロッパ史への登場」、等から始まって、「第二十八章 ハザールとはどんな国か」まで、膨大な内容である。既に、全ての原稿は揃っており、258ページに及ぶとある。索引から、「あとがき(案)」まで作ってある。

 ここまで、原稿ができていて、何故もっと早くに出版に至らなかったのか不思議に思う。ユダヤ関係の本を多く出している筑摩書房、ロシア史の本を出した朝日新聞出版からは、企画書に対して反応がないらしい。私がもと出版社勤務と先日お伝えしたので、なにか出版社の伝手はないかとのお申し越しもあった。これに対して、私は「ハザール謎の帝国」(翻訳)を出した新潮社は既に声をかけたのかお尋ねした。その上で、私が思いつた「F書店」と「S社」は如何との提案をしてみた。

 ともあれ、上記のき企画の本は、極めて貴重で価値のある草稿であると確信した。