TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『老年期のバイブル続々』(和田秀樹さん、62歳)のこと

『老年期のバイブル続々』という見出しで、朝日新聞(2022年10月29日)の「Be」欄フロントランナーに出ていた。和田さんの本はいくつか読んでいて、至極まっとうなことを書いているので注目していた。先日は、徹子の部屋に出ていた。ちょっと出すぎで、本を書きすぎの感はある。肩書は「精神科医・作家」となっていた。経歴を見ると、灘高・東大医学部出身である。専門は老年精神医学で、1988年から1997年まで、「浴風会病院」(杉並区)に勤務していたんだという。とくことは、大友英一先生の膝元で働いていたことになり、当然、大友先生とも接点(付き合い)があるんだろう。ということで、件の新聞記事から概要をまとめておきたい。

<爆売れ中の『80歳の壁』は発売7か月足らずで、50万部を超えたんだという。>
 まだ、読んでいないのだが、80歳を目標にしている私としては見過すことのできない本である。
<「70歳と80歳、さらに85歳とでは全く違う」。専門分化が進む大学病院ではたどりつけない老年医療の意義を訴えた単行本「老人を殺すな!」を1996年に出版した。年を重ねるほど不安やストレスが渦巻き、体の不調として表れる。そんな老年期の心の動きを軽んじる医学界に「もっとしっかりお年寄りをみよ」と警鐘をならし続けて四半世紀、やっと世間が反応をし始めた。>

 医学生なのに受験塾経営や映画制作に没頭し、「自分のミスで殺すリスクが最も低いから」と精神科へ進んだんだという。ところが、

 <担当した、高齢患者が自ら命を絶つ。竹中星郎氏や土居健郎氏など精神科医の重鎮たちに師事して学んだ。>

 こういう経緯で精神科医になったんだ。ご自身も病気のデパートなんだって。
<ーー還暦を過ぎたばかりの医者が医療不信?
 はい。僕は、病気のデパートなので、自分の体で「人体実験」をしています。50歳前後のころに血圧200、血管年齢80歳と言われた。・・・・3年前、のどがひどく渇いたので血糖値を測ったら660。重症の糖尿病でした。だけど、お酒も食事も楽しみたい。インスリン投与はせず、スクワット運動と歩くことにしました。眼底検査と腎機能は常にチェックしていて、悪化は認められません。>

 和田さん、こういう人なのか。感心した。今度は、小説家団鬼六をモデルにした映画を作ろうとしているんだって。林真理子さんに頼まれて、日大の常務理事にも就いたんだって。忙し過ぎないかな? それにしてもすごい人だ。励まされる。