「さけやめますか?人間やめますか?」というタイトルが2項目目だ。『しらふで生きる(町田康)』を読みながら節酒が40時間を超えた。昨日から飲んでいないので家庭の危機を乗り越えることができた。「美しく生きる、優しく生きる」ことが少しできた。
町田さんはこの項目をフザケタ調子で書いているが酒に限界を感じていたんだと思う。これまで大酒飲みをしながら健康診断というものは一切受けていないのだった。実はかなり内臓はやられていたに違いない。「酒をやめた理由」を多摩川通りの橋の下に落として殺してしまったので、もう理由は分からないので自分で探しているのが本のテーマだという。
さて、昨日から酒を飲んでいなので、この時間になって頭がさえてきた。本が読める。『アメリカ臨床医物語」を読み続けている。すごく面白い。中田さんは言葉が巧みだ。小項目のタイトルのつけ方が上手い。
「無冠の天才」
「スラングの王様」
「神様からの表彰状」
「ダラス・カウボーイ」
中田さんはカリフォルニアで臨床研修を受けるつもりで渡米したのかと勝手に思っていたら違った。その辺の経緯も書いてあった。東大の助手を辞めてなんの紹介状もつても無くて奥さんと1歳の子どもを連れて渡米している。まともな神経ではない。それが臨床医として成長して18年後に教授にまで上りつめている。
本を読み続けたいが、風呂に入らなければいけない。「しらふ」の時間が続いている。