TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 若手の歌人ってどういう人がいるの?という視点から ~「弱い人に寄り添う」「身体と和解したい」

 毎週、朝日歌壇を読んでいるが最近の若手歌人のことは知らない。先日の朝日新聞夕刊(8月2日)に興味深い記事がでていたので書いておきたい。

 「文芸とは弱い人に寄り添う孤独な器」(鈴木加成太さん)

 「短歌を作ることで身体と和解したい」(田村穂隆さん)

 上の言葉(みだし)を読むと短歌という文芸の力を感ずる。人は書きながら考える、「身体と和解する」「こころを浄化する」ことができるのではないかと思う。

 <若手歌人の登竜門として知られる第67回現代短歌歌人協会賞(現代歌人協会主催)に鈴木加成太(かなた)さん(29歳)の「うすがみの銀河」(角川書店)と、田村穂隆さん(26歳)の「湖とファルセット」(現代短歌社)が選ばれた。>

 東京都内で6月に授賞式が開かれたという。以下、佐々波幸子さんの署名記事から引用して紹介しておきたい。

 鈴木さんは17歳で歌を作り始め、21歳で角川短歌賞を受賞。就職を機に結社誌「かりん」に参加した。
 授賞式で「(受賞)は私の背後にある、弱く貧しい人々の孤独と悲しみに向けられたもの」と語った。

 工業高等専門学校出身の田村さんは学生時代から塔短歌会に所属し、地元の島根歌会にに参加。「身体(からだ)があることはしんどいことだけど、短歌をつくることで身体と和解したいなと思う。」と語った、のだという。

 お二人の名前を憶えておきたい。「前衛短歌」の作り手ではなく普通というか歌で強く生きる歌人のようだ。興味深い。