TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 最も暑かった夏に立岩真也さん(社会学者)の訃報に接して思うこと

 今年(2023年)の夏7月は最も暑かったんだという。以下、引用。

 今年の7月は日本の観測史上、最も平均気温が高かったことが、気象庁の観測データの分析から分かった。 19世紀末に近代的な観測が始まって以降、最も暑かったのは1978年だったが、45年ぶりに記録を更新した。地球温暖化の影響で、気温が上がりやすくなっていたことに加え、7月下旬にフィリピン周辺を台風が立て続けに通過し、」太平洋高気圧の勢力が強まって気温が上がったとみられる。>
(「120年間分析 45年ぶり更新」 2023年8月2日、朝日新聞朝刊より)

 この日の新聞に立岩真也さん(立命館大学教授・社会学)の訃報が出ていた。7月31日、悪性リンパ腫で死去、62歳。立岩さんのお名前は『不動の身体と息する機械』(医学書院、2004年、2940円)の著者として記憶に残っていた。ALSというテーマもさることながら、450頁を越える大冊のこの本は、白石さんが作った「ケアをひらく」シリーズの一冊だった。ページ数の多さと部厚さに圧倒されて読み通すことができなかった。現代医学でも「治すことの出来ない病」ALSをめぐっては5年くらい前に医師による殺人(安楽死事件)があり今も裁判で争われている。  

 立岩さんの訃報に接しその早世を悼むと共にご冥福をお祈りする。新聞の訃報にはこう出ていた。

  cj<>障害者や重病患者について、倫理や社旗福祉の立場から研究。著書に「不如意の身体 病障害とある社会」、共著に「相模原障害者殺人事件 優性思想とヘイトクライム」など。>
 立岩さんは、「相模原障害者札事件」についても、分析的な発言をされていたのだと知った。あの「相模原事件」で被告は19人の障害者の命を奪った。私の場合はただただ事件(惨劇)の大きさに圧倒されるだけで上手く捉えることができない。立岩さんの本を読んでみたい。

 

<コメント>
 最近かつておめにかかった人読んだ本の著者などの訃報に接すると人の一生は有限でなんと短いのかと痛感する。一方で90歳で天寿を全うした方の一生に思いをはせると「生き切る」とはこういくことかと思う。