TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 気になる記事「元731部隊隊員「事実を後世に」という記事を読んだ

 「731部隊」のことを先日来、『悪魔の飽食』の作者・森村誠一さんの逝去に関連して触れてきた。意外と「731部隊」のことは知られていないと感じた。折も折、本日(2023年8月16日)の朝日新聞朝刊に「加害の証言 見せぬ公共施設」という記事(「残響」78年後の「戦争」という連載記事の五回目)だ。

  <加害の歴史を伝えるパネルの展示が1年以上宙に浮いている。戦争や平和について学ぶ施設として長野県飯田市が昨年5月に開設した平和記念館。日章旗や特攻隊員の手紙など、市民から寄せられ太平洋戦争にまつわる120点が展示されている。旧日本軍「731部隊」の元隊員らの証言を含むパネル8枚も掲げられるはずだった。>
 ところがよこやりが入った。

 <「クロロホルムを注射し生きている人間をパタッとやった。」「300体もの生体解剖をした。」部隊での行為を本に書いたり、講演で話したりしていた元隊員らの証言を、名前や顔写真と共に展示する準備が進んでいた。>

<見送った理由について、飯田市教育委員会は「731部隊は研究途上で、社会的にも様々な意見が存在しており、慎重に検討する必要があると判断した。遺族の同意が得られていない証言もある」と説明する。>

  <証言が展示されるはずだった清水Hさん(93歳、長野県宮田村)は、少年隊員だった1945年7月、部隊の本部棟2階の標本室で、瓶の中にホルマリン漬けにされた人体を目にした。おなかの大きな女性は、胎児が見えるように腹がきられていた。>

 清水さんは、自分たちがやった事実を後世に伝えないと『平和記念』なんてとても言えない」と訴える。>

 清水さんは、93歳になっても自分のみたことやったことを証言しようとしている。私なら口をつぐんでしまうだろう。

 <・・・満州事変(1931年)以降の戦争資料を展示する85施のうち、旧日本軍の加害行為を常設展示していのは約3割(26施設)だった。神奈川県の施設「かながわ県民センター」(横浜市)では、2016年から毎年、地元の市民団体が、731部隊南京虐殺などを伝える写真を展示する「戦争の加害パネル展」を開催している。>

 へえ、地元の横浜でこういう展示があるのだ。この夏もあるらしい。行ってみたい。
(三井新、後藤遼太さんの記事より)