TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 731部隊の「職員表発見ー興味深い新聞記事から

 本日も熱波の夏日であった。朝から冷蔵庫の野菜室の掃除、トイレ掃除、風呂場の掃除を黴取り剤を使って念入りに行った。
 標記タイトルの興味深い記事(朝日新聞朝刊)を読んだ。関心を持ったので記憶と記録のために概要を記しておきたい。ロシア・ウクライナ戦争が1年半を経過したが終息しそうもない。現代の戦争は核兵器を懐刀としてあらゆる兵器が使用されている。兵器に良しあしはないが、生物兵器化学兵器は兵器の中でも最も酷いものではないだろうか。

旧日本軍の細菌戦部隊「731部隊」とは
 旧日本軍の「731部隊」は、正式名称「関東軍防疫給水部」といい、旧・ハルビン郊外に設置された。中国人やロシア人捕虜らの生体実験を行い、細菌兵器などを開発したとされる。敗戦直前に施設は破壊され、関連文書も焼却が命じられたため、現存資料は極めて限られ、実態は明らかになっていない。

■旧 日本軍の細菌戦部隊 幹部97人の「職員表」発見■
 「731部隊」について、部隊構成や隊員名、階級などが記録された「職員表」がこのほど見つかった。明治学院大学国際平和研究所の松野誠也研究員が国立公文書館に保管されている文書から発見した。公文書館に保管されていた文書は1940年8月の関東軍の組織改正報告書。防疫部から防疫給水部に改称し、増員して組織拡充したことが書かれており、職員表はこの文書に添付されていた。
 職員表の筆頭には初代隊長の石井四郎軍医大佐の名が記され、幹部97人の氏名、所属、階級が書いてある。・・・・また、獣医関係者らが所属した細菌戦部隊「100部隊」(関東軍軍馬防疫しょう)の職員表も見つかった。
 (上記は、後藤遼太、編集員・北野隆一さんの署名記事より引いた。)

<コメント>
 「731部隊」の人体実験をモデルとした小説として『悪魔の飽食』(森村誠一)が有名である。読んだこともある。遠藤周作さんが九大における人体実験をモデルとした小説『海と毒薬』を書いている。
 初代隊長の石井四郎軍医も医師であった。戦後、極東国際軍事裁判東京裁判)において、戦犯容疑を問われたが、詳細な研究資料を提供したため、GHQのマッカーサーとウイロビー少将の協議により訴追を免れた。公職追放となり、新宿区内で医院を開業していた。(この項はウキペディアより書いた)
 神経医学の泰斗・秋元波留夫さんの弟で医師の秋元寿恵夫さんは「731部隊」に勤務した経験から戦後、『医の倫理を問うー第731部隊での体験から』という本を書いている。読んだことがある。

 これまで「731部隊」についてはもっと詳細が明らかになっているものと思っていた。今回の記事は今更との思いで驚きであった。