TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

 「タミフル」と「ダイアベティス」についての情報 ~面白い

 本日は所属している合気道の同好会における稽古場確保の件で川崎市川崎市役所を訪問してきた。川崎市の公共施設の一つである麻生スポーツセンターの利用権確保にかかわる抽選システムをめぐる問題の協議であった。私見では不毛な会議であった。(詳細は省略)

 さて、本日は「タミフル」と「ダイアベティス」についての情報について書ておきたい。昨日、「国際医学情報センター」の機関誌「あいみっく」(Winter,2023)が送られてきた。その中から興味を引いた二つの記事を記憶と記録のために書いておきたい。

(1)タミフルの化学(レイユール)
(2)糖尿病の呼称案・「ダイアベティス」に思う(東京交通短期大学 濱 雄亮)
 まず、(1)について。タミフルはインフルエンザの特効薬ととして知られる。2023年の秋(第43週)全国の報告数は97,292で、昨年の同期159件より実に600倍以上の件数だという。インフルエンザが増えているとは報道されていたがそれほど多いとは知らなかった。新型コロナウイルスが大きく報道されているので皆が気が付いていない。
 タミフルは、ロッシュの登録商標で、有効成分は「オセルタミビルリン酸塩」というのだそうだ。このリン酸塩は、分子量410.4の白色の結晶性粉末であり水やアルコール、アセトンなどの極性溶媒に溶けやすいんだって。この薬は化学合成で作られる医薬品の中で比較的分子量が大きいのだそうだ。医薬品は概ね分子量500以下の「低分子医薬品」と数千〜数万に及ぶ「高分子医薬品」、その中間に位置する「中分子医薬品」にざっくりと分類することができるんだそうだ。オセルタミビルリン酸塩は合成医薬品のなかで製造が難しいものだそうだ。

 次に、(2)について書きたい。私は「糖尿病」を持っている。血糖値を下げる薬「グリミクロン(0.4㎎)」をもう15年くらいの間飲んでいる。粗食で痩せの私がなんで糖尿病(?)と思われるかもしれない。糖尿病は肥満とはあまり関係ないのだ。「代謝異常」であるんだろう。さて、ここで紹介する論文(エッセイかな)は、「医療人類学の散歩道」というコーナーに濱雄亮さんが書いている。
 <2023年秋、糖尿病の「呼称案」として「ダイアベティス」という案が提示されました。>
 このことは私も何かで読んで知って、「なんだこれは?」はと違和感を持ったのを覚えている。
 <2022年11月7日、日本糖尿病協会(以下、日糖協)は、糖尿病という名称を検討する方針を示しました。約1000人が回答したオンラインアンケートで、9割の人が病名に抵抗感や不快感を持ち、8割の人が変更を希望している結果がでた目であると言います。>
 こういう経緯があるんだと。
 (1) 2022年11月11日に、日糖協のウエブサイトに「糖尿病について、一緒に考えてみませんか?」とうページができた。
 (2) 2023年1月28日発行の「日本医事新報」5135号に、清野裕さんのインタビュー記事が掲載された。清野さんが示した病名変更の理由はこいうだ。
 ① 血糖値が高いものの尿に糖がでない人もいる。
 ② 病名が差別・偏見・スティグマ(負の烙印)を招いている。
 (3) 2023年9月22日、日糖協と日本糖尿病学会の合同アドボカシー―委員会の呼称検討ワーキンググループ(以下、WG)は、糖尿病の新たな呼称案の有力候補を「ダイアベティス」とすると公表した。これは正式な病名ではなく、通称的な意味合いの呼称のようだ。
 医療人類学者の著者・濱さんは自らもⅠ型糖尿病を持っているんだという。濱さんは、案の名称やWGの考え方に違和感や疑問がありますと言っている(同感である)。濱さんの主張はこうだ。
 (1)この名称変更でスティグマ化を避けられるかは疑問。

 (2)両団体の発想には生活習慣病概念そのものへの批判が乏しい。生活習慣病とは、「成人病」概念を、「生活習慣」と「予防」を軸にして再校正された行政用語です(と濱さんはいっている)。へえそうなんだ?「生活習慣病」は、「成人病」はよくないとして、「生活習慣の改善」による「予防」を軸にして、日野原重明さんが最初に提案して新たにした概念(言葉)であったと思う。それが、生活習慣のスティグマ化を生んだんだとは知らなかった。
 (3)学術用語ではなく患者が差別されないようにするための日常的な「呼称」誰にもわかる日本語ではなく国際学会等で通用する「国際共通語」に合わせる利点や合理性があるのかは疑問である。

 まったく、濱さんの指摘の通りと思う。糖尿病は英語では「Daiabetes Mellitus」んだから、そのカタカナ語(「ダイアベティス」)は外国人にはすぐわかるが、一般の日本人にはピンとこないのは当然だ。
 医学医療に素人で2型糖尿病患者の私も今回の提案である「ダイアベティス」という呼称はダメだと思う。どうなるんだろうな?清野裕さんもう少し考え直してほしい。井村裕夫さんはどう思うだろうか?

 最後に、今日の気になる本を紹介しておきたい。
(1)『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』(朝田隆、アスコム、1540円)
 「人の名前が出てこない」「また探し物」「レジだあたふた」「料理がおっくう」
 以上は私も(誰もが)良く経験する。「今ならまだ引き返せる」んだそうだ。認知症治療の第一人者があなたに知って欲しいことが書いてあるんだって。
 ① 認知症グレーゾーンとは、認知症の前に必ず訪れる認知症予備軍。この段階で手を打てば、健常な脳に戻れる人もいる。
 ② 「脳によい食事」で認知症リスクが最大23%低下する。
 ③ 恋愛ドラマをみるだけで脳活になる!
 ④ 歩き方の簡単な工夫で認知機能が34%上がる。
 ⑤ 時計の絵を描くだけでグレーゾーンをチェックできる。
 ⑥ 23時より前に寝る人は認知症のリスクが低下する!
 ⑦ 良い睡眠で「脳のごみ」を洗い流す!

  朝田さん、こんな本を書いているんだ。読んでみたい。私はやはり、酒をやめるのが認知症予防の一番のポイントだと思う。