今年は壁屋根の改修に4月末から5月31日まで要した。そのため夏野菜の植え付けが遅れてしまった。本日、馬鈴薯を三列分を収穫した。その跡地を耕して、ミニトマト2株、中玉トマト1株、茄子1株を植えた。夕刻になって、やっと新聞を読む時間がとれた。
<未来への希望描けぬ今の世に生きる子供らスマホに浸る(松戸市 加賀昭人)>⇒馬場あき子撰;
「社会的な視野からの子供スマホへの憂い」と馬場さんがコメントしている。昔も「未来への希望描けぬ」だった。ただ、なんにも分からなかった。「なんとかなるかな」と漠然とした暢気さが救いだった。
<放棄田にするよりはマシ移住者に貸した田んぼに合鴨のヒナ(対馬市 神宮斉之)>⇒佐佐木幸綱撰:
<地獄での悪魔の叫びに聞こえたりロシア兵士の万歳(ウラー)の雄たけび(五所川原市 戸沢大二郎)>⇒高野公彦撰:
戸沢さんは、常連の入選歌人である。この歌は、ロシア兵に感情移入して詠んでいるのか?このような世相歌が撰者に目立つことを知っているのだろう。つまらない。
<えらそうに言っちゃうときもあるけれどごめんね全部思春期のせい(奈良市 山添葵)>⇒永田和宏、高野公彦共撰:
山添さん、中学二年生かな?「思春期のせい」なんてチョット通俗の詠みだね。
次に、俳壇を読む。
<晩年や何を今更更衣(ころもがえ)(苫小牧市 齊藤まさし)>⇒長谷川櫂、小林貴子撰共撰;
歳をとっても衣替えっていいじゃない、と思う。
最後に、今日の新聞広告から気になる本を書いておく。
(1)『遺伝子からたどる日本人の歴史と起源』(杉田繁夫、2970円、緑書房)
「日本人の祖先は大陸からどのようにして移動してきたのか?」「最初にアメリカ大陸を発見したのは日本人?」
著者は医学博士とのことだが、ATLウイルの伝播のことなど触れているのだろうか?
(2)『倫理的なサイコパスーある精神科医の思索』(尾久守侑、晶文社,、1870円)
「H賞受賞の詩人としても活躍する医師によるユーモラスで真面目なエッセイ」なんだって。読んでみたい。
「武道と哲学修練の場・凱風館で過ごす日々から日本の未来を考える。」って、宣伝に書いてある。内田さん、盤石の生き方をしていると思える。
(4)『老いの贅沢』(曽野綾子、河出書房新社、1320円)
曽野さんのエッセイが好きで随分読んできた。「残された時間は人生の宝物。悩んでばかりではもったい!」んだって。読んでみたい。曽野さんに限らず、女性のほうが強い気がする。